自律神経失調症を再発させないために行いたい予防やリハビリ
自律神経失調症は非常に不安定な疾病として知られています。
一度は精神科の治療やセルフケアによって治ったように思えても、再発してしまうこともめずらしくありません。
中には幾度となく完治と再発を繰り返すケースもあり、患者本人もしだいに治すことを諦めてしまうこともあるそうです。
ここでは、自律神経失調症にならないための予防策や再発の予防方法、リハビリ方法などをご紹介したいと思います。
この記事の目次
再発予防の基本は『質の高い睡眠』から
自律神経失調症になる人のほとんどに睡眠障害がみられるといいます。
また、熟睡できていないことがきっかけとなり、自律神経失調症になる場合もあります。
両者は非常に密接な相互関係にありますので、予防・再発ともに質の高い睡眠を心がけることが大切です。
睡眠に関しては間違った知識によってリズムを崩してしまうこともありますので、以下の点に注意して適切な睡眠習慣を心がけましょう。
- 休日に寝だめをしない
- 多少寝不足になっても起きる時間を毎日同じにする
- 寝る前の飲酒を控える
- 満腹で眠らない
- 20分以上の昼寝をしない
- 夕方5時以降に仮眠をとらない
どうでしょうか?こういった睡眠習慣を守れている方はあまり多くないそうです。
これらの習慣は睡眠を浅くする行為でもあり、また睡眠リズムを乱して不眠症を発症させる習慣でもあります。
『朝の散歩』は最高のリハビリになる
自律神経失調症には、脳内ホルモン「神経伝達物質」が深く関係しています。
神経伝達物質とは「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」「セロトニン」などという物質のことで、
「興奮してアドレナリンが出てる」などということをよく言われます。
これらの神経伝達物質が自律神経に直結して指示を出し、興奮のし過ぎや緊張・不安・やる気がでない、などの不健康な状態をコントロールして正常に戻すのが「セロトニン」です。
セロトニンは朝の光を浴びたり、規則正しい連続運動によってたくさん分泌されることが分かっています。
この二つを同時に行えるのが「朝の散歩」なのです。
自律神経失調症の予防とリハビリには打ってつけの方法だと言えるでしょう。
『リラクゼーション』の習慣は精神疾患を遠ざける
ここ数年「リラクゼーション」という言葉をよく耳にすると思います。
アロマやオイルマッサージ、ハーブティーなど香りの良いもので心を落ち着けたり、ヨガやピラティス、半身浴といった方法もそのジャンルに入るでしょう。
日常の雑多な時間から離れ、感情と思考を変えることで、強制的に交感神経をリセットする効果があります。
自律神経失調症の原因は「交感神経の高まりが長時間維持されること」ですので、リラックス法や気分転換を一日のうちの数十分行うだけで予防効果があるのです。
とくに自律神経の切り替えを正常にするのに役立つのが『MENTハーブティー』です。
心身のバランスを整えるハーブがふんだんにブレンドされたハーブティーを活用することは、自律神経の調整になりますので、症状の悪化や再発の防止にもつながります。くわしくは以下の記事を参考にしてみてください。
➡【徹底解説】MENTハーブティーの特徴や効果、口コミまとめ
忘れがちな『食生活』を改善する
自律神経失調症の治療というと、精神的な部分にばかり注目されますが、「正しい食生活」を送ることも非常に重要です。
じつは、人体の感情や思考、神経系統の弛緩・緊張には、食事から摂る栄養素が大きく関係しています。
私の実体験としても、食事方法や摂取する栄養素を変えただけで、さまざまな不調を改善することができました。
▼詳しくはこちらの記事にまとめています
食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法
ビタミン類などは耐ストレス性を向上させるものがたくさんありますし、アミノ酸は前述の神経伝達物質の原料になるため、心身の健康を維持するためには欠かせない成分です。
どちらが欠けても脳や神経の働きに悪影響を与えてしまいます。
➡『ビタミンB群』が不足するとうつになる?│精神面への影響は?
おわりに
自律神経失調症の原因は一つではなく複数の要因が合わさって発症します。
一つの方法をしただけで改善されるものでもなく、生活習慣の中のマイナス要因を一つずつ消し去るように対処策を考えることが大切です。
自律神経失調症を再発させてしまう人も、完治したことの安心から生活習慣が乱れ、ふたたび症状を表してしまうことが多いので注意しましょう。
【この記事のまとめ】
- 自律神経失調症の再発・予防には『質の高い睡眠』が基本
- 自律神経失調症には『朝の散歩』が効果的
- 自律神経失調症には『リラクゼーション』で対処する
- 自律神経失調症には『食生活』の改善が必須