睡眠不足が動悸の原因になる理由と効果的な改善方法

「最近、ドキドキしやすくなった」「突然の動悸に襲われることがある」「息苦しさを感じるようになった」

このような症状に悩まされていませんか?

思い当たる原因がない場合、寝不足による動悸を疑ってみると良いかもしれません。

このページでは、睡眠不足によって動悸が起こる理由や効果的な改善方法をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

動悸とはどのような状態をいうか

動悸

そもそも『動悸』とは、どんな症状をいうのでしょうか。

わかりやすくまとめると、以下のようになります。

  • 脈拍や心拍数が上がる
  • 心臓のドキドキが普段よりも強い
  • ドキドキして息苦しい

気にしなくてよい動悸、注意しなければいけない動悸

同じ「動悸」でも、健康上あまり気にしなくても良い動悸と、注意が必要な動悸があります。

特に気にする必要のない動悸は、

  • 「緊張したときのドキドキ」
  • 「運動後のドキドキ」
  • 「驚いたときのドキドキ」

のようなものです。

これらの動悸は誰にでも起こるものであり、自律神経が正常に働いている証拠でもあるため全く問題ありません。

注意したい動悸

  • 「特別なことがなくても日常的にドキドキする」
  • 「脈拍が異常に早い、リズムが不定期である」
  • 「息苦しさや酸欠を伴う動悸」
  • 「胸のつかえ、息苦しさを伴う動悸」

これらの動悸を感じた場合は、何かの病気が潜んでいる可能性も考えられますので、場合によっては循環器科を受診した方がよいでしょう。もし循環器科で調べても問題がなかった場合は、ストレスなど心因的な原因があるのかもしれません。その場合はセルフケアをほどこし、それでも改善しない場合は心療内科や精神科を受診すると良いでしょう。

睡眠不足による動悸はどんなものか?

寝つきが悪くまともな睡眠をとれなかったり、熟睡できなかった翌日には、以下のような動悸が起きる可能性があります。

  • 「胸がざわざわする(胸騒ぎする)感じの動悸」
  • 「たまにドキドキ→すぐに治まる を繰り返す」
  • 「ちょっとしたことでドキドキしやすい」

傾向としては、「激しい動悸」を感じるよりかは「小さな動悸」が何度か起こるという感じです。

そのため、深刻に悩むほどの動悸を感じることは少なく、「いつもよりドキドキしやすいな」「神経が過敏になっているな」という程度のものが多いようです。

ただ、そういった症状によって「不安感」や「緊張感」、「イライラ」を感じやすくなり、精神疾患を発症させる原因に繋がったり、悪化させる原因にもなります。取返しのつかない病気に悪化する前に、「ただの寝不足だ」と安易に考えず早めに対処するようにしましょう。

不安感、心のモヤモヤ、胸のざわざわ感で眠れない│具体的な症状や原因、対処法、改善法

睡眠不足による動悸が起こる原因

睡眠不足による動悸は、「自律神経の乱れ」が原因になっていることが多いです。

【眠れない・眠りが浅い】などの不眠症状~原因と改善方法~でも書いていますが、自律神経は以下のような仕組みで成り立っています。

  • 『活発・興奮』の働きをもつ神経・・・交感神経
  • 『沈静・リラックス』の働きをもつ神経・・・副交感神経

自律神経は主にこの2つの神経がシーソーのようにバランスをとりながら働いています。

しかし、睡眠時間が足りていない場合や、夜中に何度も起きてしまい熟睡できなかったときは、自律神経が誤作動を起こしてしまうことがあります。その結果、『活発・興奮』の働きをもつ交感神経が優位に働き続けてしまうことがあります。

そのため、本来であればリラックスできているようなときでも、ドキドキしたり、ちょっとしたことで動悸がするといったことが起こるのです。

自律神経の働きを正常に戻して動悸を改善する

動悸の原因となっている『自律神経の乱れ』を元の正常な状態に戻すには、以下の方法が効果的です。

寝つきをよくし、熟睡度を上げる

自律神経が乱れてしまう原因になっている『睡眠』にメスを入れましょう。

もちろん、しっかりとした睡眠時間を確保することは必須です。この時の睡眠時間とは、「布団の中で横になっていた時間」ではなく、「眠っていた時間」です。いくら早く布団に入っても、眠りにつくのが遅くなってしまっては意味がありません。

寝つきが悪くうまく眠れないときは、以下のことが原因になっているかもしれません。

    • 鉄分不足

参考:鉄分が不足すると『精神不安定』や『睡眠障害』を引き起こす理由と対策

    • パソコン・スマホのいじりすぎ

参考:パソコン・スマホのやりすぎは自律神経に悪影響を及ぼす│その理由と対策は…

    • ストレスによるもの

参考:【眠れない・眠りが浅い】などの不眠症状~原因と改善方法~

睡眠時間の目安としては6~7時間が好ましいですが、それ以下の睡眠時間になってしまう場合は、熟睡度を上げることを意識しましょう。

朝までぐっすり熟睡するためには、『セロトニン』を活性化させることが大切

セロトニンとは、睡眠ホルモンである『メラトニン』を作るうえで欠かせないホルモンです。セロトニンが不足すると「熟睡できない」「疲れやすい」「イライラ」などの症状が引き起こされます。

セロトニンを増やす方法としては、

などが挙げられます。

セロトニンが十分に分泌されることは、熟睡しやすくなるだけでなく、ストレスに強くなったり幸福感が高まったりと、いいことづくしです。

ぜひ試してみてください。

また、自律神経のバランスを整えるためにも、リラックス成分を含んだ栄養素をしっかり摂取することも大切になってきます。

【動悸・不安感】でお悩みの方へ│おすすめのリラックスサプリメント

 

寝つきを改善し、熟睡することができれば、当然睡眠不足になることはなくなります。

緊張やドキドキ、不安は『睡眠不足』によっても起こる│どうすれば解消できる?で書いているとおり、睡眠不足によって起こる弊害は数えきれません。

これらの症状の発端となっている睡眠不足を改善することは、心身の健康を維持することにもつながります。

少しでも質の高い睡眠をとるために、睡眠時間だけでなく、「熟睡度」にも意識を向けて取り組んでみてください。



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