【情緒不安定】神経が過敏になり、ちょっとしたことでイライラしたり泣きたくなる
自律神経失調症の症状として、「情緒不安定になる」「神経が過敏になる」というものがあります。
具体的な症状としては、
- 「音や光に敏感になる」
- 「怒りっぽくなる、イライラする」
- 「涙もろくなる」
- 「悲しくなる、孤独を感じる」
- 「細かいことが気になる」
などがあります。
「元々の性格がそうだった」わけではなく、自律神経失調症になってから徐々に進行していくことがほとんどのようです。
自分の感情をうまくコントロールできず情緒不安定になってしまうことも少なくありません。
怒りっぽくなっている自分に気がついても、なかなかそれを抑えることができず、さらにイライラしてしまうという悪循環に陥ることもあると思います。
これはまぎれもなく自律神経が乱れていることによる症状です。
この記事の目次
「自律神経が乱れる」とはどんなことをいうか
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。
簡単にいうと、
- 交感神経=緊張状態
- 副交感神経=リラックス状態
となり、正常であれば交感神経と副交感神経がバランスよく作動しています。
しかし、強いストレスを受けたり、長期間ストレスにさらされていると、このバランスに異常が生じます。
そうなると、リラックスをつかさどる副交感神経がうまく作動せず、緊張状態である交感神経優位な状態が続いてしまうなどといった障害が起きるのです。
これが、「自律神経の乱れ」と言われるものです。
自律神経の乱れを改善するにはどうしたらよいか
自律神経の乱れを改善するには、日常のケアが大切になってきます。
まず意識したいことは、積極的に「リラックス」を取り入れるということです。
自律神経失調症を改善するために最重要とされていることは、「不安やストレスを取り除き、心身に休息を促すこと」です。
交感神経が優位になって「緊張」や「過敏」の症状が出ているときには、少しでもリラックスを心がけ、副交感神経優位の状態を作るようにしましょう。
気軽に行えるリラックス方法
自宅入浴・温泉につかる
もっとも簡単で効果的なリラックス方法は『入浴』です。
入浴・温泉が自律神経に良い理由は以下のとおりです。
- 温熱効果による血流の改善
- 温度変化によって自律神経に刺激を与える
- 睡眠障害の改善
- 香りによるリラックス効果
≫自律神経失調症に温泉は効く?効果的な入浴方法は?でも詳しく書いています。
【効果的な入浴法ポイント】
- 温度は39~40度の設定すること
少しぬるいと感じるくらいの温度で入浴すると効果的です。温度が熱いと交感神経が刺激されてしまいますので注意しましょう。
- 特に炭酸泉が効果的
ぬるめのお湯で入浴することだけでも自律神経に良い影響を与えますが、中でも炭酸泉が効果的だといわれています。
炭酸泉が湧いている温泉も多いですが、近くにない場合は入浴剤でも再現可能です。
香りをつけると更に効果的
リラックス効果の高い香りには以下のようなものがあります。
- ゆず
- ラベンダー
- カモミール
- イランイラン
- オレンジスイート
上記のような香りをプラスすると更に高いリラックス効果が期待できます。
➡【リラックスアロマ】で自律神経失調症を改善!効果的なアロマ3選と活用方法を解説します
ストレスに感じることを避けてみる
これは直接的な『リラックス法』ではないかもしれませんが、自律神経失調症の症状を改善するためには非常に大切なことだと思います。「あれしなきゃ、これもしなきゃ」というストレスを回避することで、結果的にはリラックスに繋がることがあります。
日頃からストレスに感じていることを、少しの間やめてみるのです。
個人的な話をすると、私の場合は「食事制限」や「過度な仕事」がそれにあたりました。
特にダイエットをしていたわけではありませんが、「これは好きだけどもうやめておこう」「こんな時間だから食べるのは我慢しよう」などという制限をかけていました。身体の健康のためには良いのかもしれませんが、その分精神的なストレスがかかっていたのです。
また、仕事に対するストレスも相当な負担になっていたので、大幅に働く時間を減らしました。
職場の上司にあまり体調がよくないことを報告し、残業時間をカットしてもらったのです。決して嘘をつけとはいいませんが、自分の身を守るために、『しっかり休む時間を確保できるように』よく考えて話す必要があると思います。
こういったときは周りのことを考えると気がひけるようなことも言わなくてはいけません。
自分が健康でいられることが最優先です。自分を守りましょう。
職場の環境によっては難しいこともありますが、幸い私の職場では許可していただくことができました。
➡私が自律神経失調症を薬に頼らず自力で完治するのに役立った6つの改善法
まず、自分は「どんなことがストレスになっているか」を知ることから初めてみてください。
そして、それを軽視して放っておかずに、「どうしたらそのストレスを減らすことができるのか」を真剣に考えましょう。無理だと決めつけずに、やれることから初めてみると何かが変わるかもしれません。
ストレスから解放されると本当に気持ちが楽になりますし、それだけでも情緒不安定やイライラなどの症状が緩和することもあります。
ぜひ、試してみてください。