【リラックスアロマ】で自律神経失調症を改善!効果的なアロマ3選と活用方法を解説します

「アロマ」は西洋で古くから伝えられる民間療法の一つです。

植物から抽出された精油の香りを楽しむだけで、さまざまな健康効果が得られるものと知られています。

最近では近代医療施設の精神面のサポートとしても取り入れられ、一定の効果も得られていることから、その効果の高さも信頼できるものといえるでしょう。

アロマはとくに精神面への効用が高いことで知られています。自分でできる自律神経失調症の改善法とともに取り入れることで、さまざまな不調の解消に役立てることができるでしょう。

ここでは、アロマが自律神経失調症に効く理由や、リラックスできるアロマの種類などをまとめました。


匂い(香り)と精神状態は密接な関係がある

人の嗅覚は精神状態と直結しています。

そして嗅覚によってさまざまなことを判断しているとも考えられています。たとえば「食物の鮮度」です。

腐敗したものを食べてしまえば致命的な結果を招くことにもなりますから、人間を含めた動物は「生存本能」として食べ物の匂いを嗅ぎ分けるのです。

また、平原で人間が暮らしていた頃には、襲い掛かってくる野生動物の体臭を事前に察知する必要がありました。一度襲われた野生動物の体臭を記憶し、再びその匂いを嗅いだときには、即座に脳が反応して全身が「戦闘モード」に切り替わる必要があったのです。

文明が発達してこのような猛威にさらされることは減りましたが、人の嗅覚と精神状態の密接なつながりは残ったままになっているのです。

アロマが自律神経失調症に効果的な理由

「アロマ」は、こういった人体の構造・本能を利用した民間療法です。

人は窮地に陥れば、自律神経の「交感神経」が働き、集中力が研ぎ澄まされ、同時に緊張や不安といった感情が起こります。

しかし、反対に自分にとって心地よい香り(懐かしい香り・花の良い香り・好きな人の香り)を嗅ぐと、心が落ち着いて「副交感神経」が働いてリラックスできるのです。

交感神経が働きすぎてしまうことが多いのが自律神経失調症ですので、副交感神経を優位にしてリラックス状態を作り出すことができるアロマは、症状の改善に非常に効果的だといえるでしょう。

「アロマ」と聞くと、医療的な特別なものを連想するかもしれませんが、じつは私たちの生活の中に多く存在します。それは「芳香剤」です。

商業施設・ご家庭などで利用されることの多い芳香剤は、お客を良い気分でもてなすために、また快適な生活空間を演出するために用いられています。

アロマテラピーに使われる植物の精油は、これら化学物質を使った芳香剤よりもさらに脳と神経にリラックス効果を与えてくれます。

アロマの活用方法

現在、米国を中心として多くの医療施設でアロマが活用されています。それは、病院に入院する患者の「メンタルサポート」に使われているのです。

術後の入院患者は、精神状態によって完治するスピードにかなりの差がでるそうです。

緊張や不安にさいなまれている患者は治りが悪く、反対に精神状態が安定してリラックスしている患者の治りは早いのです。

自律神経失調症で苦しんでいる人は、ご家庭の生活空間の中にアロマを取り入れることで、とくべつなことをしなくても、アロマの香りによってメンタルケアすることができます。

アロマの活用法としては、昔はキャンドルと陶器の器を使って香りを立てていましたが、火の取り扱いの手間と火災の危険性があることと、長時間の使用が難しい理由などで、現在では一般的ではありません。

最近では、電気式でお湯とともにアロマを蒸発させ、効率よく長時間しようできる「デュフューザー」が主流です。

好きな香りのアロマの香りの中でゆったりとした気分で過ごす時間をつくるだけで、慢性的な緊張感や不安感を軽減させ、「自律神経失調症の改善策」として活用できるのです。

自律神経失調症におすすめのリラックスアロマ3選

基本的にアロマは「自分の好みの香り」を選ぶことが大切ですが、原料となる植物の種類によって、脳と神経に得られる効果に違いがあります。

アロマは「花」「葉()」「柑橘系」「樹脂」「樹木」「スパイス」などを原料とし、それぞれ性質が少し違います。

自律神経失調症の改善に効果が高いとされているアロマの中から3つご紹介します。

ゼラニウム

「ゼラニウム」はフローラル(花)系の中でもリラックス効果が高いことで知られています。

「シトロネール」「ゲラニオール」といった、香りに含まれる成分が、高ぶった自律神経を調整する効果があるからです。

緊張感がずっと持続し、不安障害などが見られる人にはゼラニウムが効果を発揮してくれるはずです。

フランキンセンス

「フランキンセンス」は樹脂系のアロマで、どちらかというと東洋の「お香」に近い存在だといえます。

フランキンセンスの木は西洋では珍重され、その香りは宗教儀式などで使われることも多かったようです。

一般的な花やフルーツ・ハーブと比べ香りは強く独特ですが、その分効果も非常に高いのが特徴です。

たいてい、宗教儀式に使われるような香りは、気分・精神状態をがらりと変えられる効果が高いものが多く、それが「効果の高さ」を証明しています。

不安・緊張・イライラ・混乱といった状態を速やかに緩和してくれるでしょう。

オレンジ

柑橘系の香りは、気分をリフレッシュさせて活発な気持ちに転換させてくれる効果があります。

不安や緊張を慢性的に感じている人には「心のリフレッシュ」が必要です。自律神経失調症の改善には、リラックスだけではなく、「気持ちの転換」も必要になります。

オレンジの香りは芳香剤としてもよく利用されるもので、あまり嫌いな人もいないはずです。

また特別に「アロマを焚いている」という感じもしないので、家族が多いご家庭でも取り入れやすい種類として人気があります。

アロマは日本でも定着していますが、思った以上に医学的根拠がしっかりとしていて、効果も高いのです。

体質や症状によっては、大きな改善効果が期待できることもありますので、自律神経失調症の症状がある人にはぜひ試していただきたいものです。

〈まとめ〉

  • アロマは人体の構造・本能を利用した民間療法の一つ
  • アロマは「デュフューザー」を使うのがおすすめ
  • アロマは毎日のメンタルケアに活用できる
  • 「ゼラニウム」には高いリラックス効果がある
  • 「フランキンセンス」は精神状態をがらりと変える効能をもつ
  • 「オレンジ」は心のリフレッシュに最適


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