『貧血』や『たちくらみ』はなぜ起きるのか?~原因と対策~
「最近、貧血気味だ」「たちくらみがするようになった」とお悩みの方はいませんか?
これらの症状の原因は、「血液が足りていない」「血圧が低い」などという単純なものだけではないようです。
このページでは、貧血やたちくらみの具体的な症状や原因を解説していきたいと思います。
この記事の目次
貧血の具体的な症状・・
貧血の具体的な症状は次のようなものです。
- 朝目覚めた後に貧血が起きる
- 情動(怒り・焦り・悲しみ)などを強く感じたときに貧血やたちくらみが起きる
- 座っていても寝ていても頻繁に貧血の症状が起きている
この場合、3)の場合を除いては「血液が足りないこと」が原因ではありません。
(1)と(2)に当てはまる人は、自律神経が原因で起きていることが考えられます。
貧血が起きる原因・・
貧血の原因の多くは、鉄分不足によって血液中のヘモグロビンが減少し、酸素が運ばれなくなることで「酸欠」になることです。
これと似た状態に自律神経失調症があります。
ストレス状態が続くと、交感神経が常に活動して血管を委縮させ、血液の流れを悪くさせます。そうすると酸素をうまく運ぶことができなくなり、「貧血」や「たちくらみ」などの症状が引き起こされるのです。
一般的に原因と考えられている「血液が足りない」という状態は、骨髄などの病気が原因ですが、それほど多い症例ではありません。
貧血やたちくらみを改善するには
貧血は食生活の悪化や寝不足などが続くと現れやすい症状です。
鉄分などのミネラルや、ビタミンの豊富な食事を心がけることで改善することができます。
「忙しくて食生活を変えるのが難しい」「好きなものを食べたい」という方は、鉄分やビタミンを手軽に摂取できるサプリメントを上手に活用しているようです。
貧血はどんどん悪化する傾向にあります。致命的な病気になる前に早急な対処を心掛けましょう。
たちくらみの具体的な症状・・
たちくらみは貧血にも似ていますが、環境の変化が主な引き金となって起きることが多いようです。
- 座った状態(寝た)から、たちあがろうとするときにたちくらみが起きる
- 温度差のあるところ、または高低差のあるところを行き来するときにフラフラする
- 考え事や情動の変化(怒り・焦り・悲観)をしたときに倒れそうになる
こういった「変化」についていけずに、バランス感覚を失うのが「たちくらみ」の症状です。
たちくらみの原因・・
たちくらみの原因の多くは「自律神経」の状態の悪さにあります。
自律神経は活動を緊張をする「交感神経」と、リラックスと休息をする「副交感神経」で構成されています。
この二つは適切で繊細なタイミングで切り替わりますが、強いストレスが加わることで「スイッチ」が狂ってしまいます。
座った(寝た)リラックスの状態から、立ち上がる活動時に適切に切り替わらないと、たちくらみが起きます。
温度差でもたちくらみが起きる
温度差にも自律神経のスイッチが関係しています。
寒いところから暑い場所に出たときに、適度な切り替えができないことで、たちくらみが起きます。
考え事や情動の変化でも自律神経は突然切り替わることがあり、高血圧症のようなたちくらみを起こすことがあります。
たちくらみの注意すべきポイント・・
このようにたちくらみには「自律神経」が深く関係しています。
鉄分やビタミンなどの栄養補給のほかにも、日常のストレスをしっかりケアすることも自律神経失調症の症状を改善するためには重要です。
自律神経失調症を長く放っておくと、その他の精神障害(うつ病や不安障害、パニック障害)を引き起こすことも少なくないので気をつけなければいけませんね。
貧血やたちくらみ自体はそれほど深刻なものではないために放置されやすい症状ですが、その裏には「病気になりやすい生活習慣と精神状態」が潜んでいるので軽るく考えてはいけません。
この記事のまとめ
- 貧血は「酸欠」が原因で起きる
- 貧血は自律神経失調症による血流悪化でも起きる
- たちくらみは自律神経のスイッチが狂うことで起きる
- 自律神経失調症改善には「アミノ酸」「ミネラル」「ビタミン」を摂取することが大事