突然の不整脈はストレスや疲労からも起こる│具体的な症状や対処法、改善方法

突然の不整脈

急に脈が早くなったり、不規則な脈を打つことはありませんか?

もし心当たりがあるようなら、それは不整脈かもしれません。

不整脈には遅く脈打つ「徐脈」速く脈打つ「頻脈」脈が飛んでしまう「期外収縮」があり、場合によっては胸に強い違和感を感じて息苦しくなることもあります。

心臓そのものに病気の原因がある場合もありますが、ストレスや疲労などから不整脈が起きることが多いようです。

ここでは、突然起こる不整脈の原因や対処法をくわしく解説してみます。

不整脈の主な原因・なりやすい人

「ストレスを溜め込んでいる」「怒りっぽい」「悲観しやすい」「自律神経のバランスが乱れている」といった人は、心臓に病的な欠陥がなくても不整脈を起こしやすい人と言えます。

心臓は自律神経がコントロールしている器官ですので、ストレスなどの刺激に影響されやすい性質があります。

腹が立ったときなどに心臓の脈が速くなることを誰でも経験したことがあると思いますが、これは精神状態と心臓は緻密なつながりがあるということを証明しています。

たとえどのような人であっても、残業などで疲労が溜まっていき睡眠で疲れを解消できないような状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてしまい、心臓のコントロールができなくなっていきます。

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ストレスや疲労から起こる不整脈の具体的な症状

ストレスや疲労から起こる不整脈の具体的な症状は、「徐脈」「頻脈」「期外収縮」によって異なります。

〈徐脈〉脈が遅い場合

  • 動くの辛くなる
  • 呼吸困難
  • めまい

 

〈頻脈の場合〉脈が早い場合

  • 動悸が激しくなる
  • めまい
  • 冷や汗

 

〈期外収縮〉脈が飛ぶ場合

  • 胸のあたりに違和感を感じる
  • 軽い痛みを感じる(数秒くらいの短時間)

 

「期外収縮」が発見されるのは、健康診断で心電図をとった場合がほとんどで、自覚症状はあまりないそうです。

ストレスや疲労から起こる不整脈のほとんどが「頻脈」だといってよいでしょう。

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不整脈が起きた際の対処法

不整脈は心臓に関わる症状ですので、長時間続いたり、頻繁に起きる場合には病院で一度見てもらうことをおすすめします。

心臓は人体の臓器の中でも特に重要なものですので、病気が隠れていた場合に受ける被害も大きいと言えます。

ストレスや疲れによって起こる場合の不整脈については、以下の対処法を試してみるとよいでしょう。

  • 深くゆっくりと深呼吸をする
  • 冷たい水を飲む
  • 精神科を受診していて抗不安薬を処方されているならば飲んでみる
  • 部屋の中にいれば外に出て気分転換する

もっとも注意しなければならないのは、不整脈が起きたことで”パニック”になってしまうことです。

いつもなら気にすることもない心臓の動きを意識しすぎることで、不整脈の症状を加速させてしまうことにつながり、パニック発作を引き起こす可能性もあるからです。

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不整脈の改善に向けた行動

ここまで書いてきたように、ストレスや疲労から起こる不整脈は、普段の生活の中の小さなストレスが積み重なることが原因です。

ですから不整脈が起きる状態では、かなり症状が進行していると考えられます。

精神的な要因による不整脈を改善させるには、日頃の生活習慣を変えて体調を整えることが大切です。

食生活の改善

最近ではビタミン・ミネラル・アミノ酸などの必須栄養素が不足することでもストレス障害や自律神経失調症が起きやすいことが分かっています。

特に、精神の安定に欠かせない『セロトニン』を分泌させるために必要不可欠な『トリプトファン』や『ビタミンB類』は積極的に摂取したいところです。

これらの必要栄養素は普段の食事やサプリメントで効率的に補うことができます。以下の記事ではその具体的な方法について書いていますので、よろしければご覧ください。

食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法

睡眠の改善

不眠症や寝不足などの不適切な睡眠状態は、人の脳や神経に悪影響を与えます。

緊張やドキドキ、不安は『睡眠不足』によっても起こりますし、その状態が長期化することで不整脈の原因にもなります。

早寝早起きを心がけて、毎日決まった時間に寝起きする習慣を取り戻しましょう。

寝たくてもなかなか眠れない・眠りが浅いという方は以下の記事を参考にしてみてください。

【眠れない・眠りが浅い】などの不眠症状~原因と改善方法~

症状がひどい場合は病院へ

最初にお伝えしたように、不整脈は心臓の病気から起きることも十分に考えられます。

症状がひどい場合や、生活習慣などを改善しても症状が治まらない場合には、専門医を受診したようがよいでしょう。

心臓疾患には「心室細動」「心房細胞」「QT延長症候群」「WPW症候群」などの深刻なものがあり、ケースによっては命に関わります

これら以外もたくさん心臓病はあり自己判断できないものですので注意が必要です。

不整脈で病院を受診する場合

小さな診療所を選ぶ場合は、内科でも診てもらうことができます。さらに詳しく検査してもらいたい場合は『循環器科』で診てもらうと良いでしょう。

薬物治療では「抗不整脈薬」が用いられますが、場合によっては外科手術が必要なこともあります。ただ、症状や病気によって治療の種類はさまざまです。

ストレスを溜め込まないことが大切

ストレスや疲労、または自律神経のバランスの狂いによって起きる不整脈では、病院で精密検査をしても原因を発見することは難しいようです。

実際に病院で「悪いところはありません」といわれても不整脈を感じる場合には、やはりストレスを疑う必要があります。

その場合は、生活習慣を変えたりストレス解消を心がけることで、徐々に不整脈は改善されていくはずです。

日頃から行えるストレス解消方法には、軽い運動やストレッチが効果的です。以下の記事も参考にしてみてください。

自律神経に効く運動・ストレッチで不調を解消する

この記事のまとめ

  • ストレスや自律神経も不整脈の原因
  • 不整脈には「徐脈」「頻脈」「期外収縮」という症状の違いがある
  • 食生活と睡眠習慣を改善することが不整脈の対処法となる
  • 症状がひどかったり長期化するようならば「内科」「循環器科」を受診する必要がある


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