不安・緊張を感じやすい人におすすめの楽な働き方・生き方
自律神経が乱れることで起こりやすい「不安」や「緊張」は、その人の性格や資質によっても個人差があります。
これらの性格や資質は、生まれたときから培ってきたその人の個性であり、短期間で変えることは難しいといえるでしょう。
毎日の生活の中で、どうしても「不安」「緊張」を強く感じてしまう人のために、少しでも楽に過ごせるテクニックをお伝えします。
この記事の目次
不安や緊張を感じやすい人の性格・特徴
自律神経失調症やうつ病・不安障害などを克服するとき、この「自分の性格と特徴」をしっかりと見極めておくことが大切です。
不安や緊張を感じてしまう人には、ある程度の共通点が存在するといわれています。以下の項目の中で自分に当てはまるところがないか確かめてみましょう。
〈不安・緊張を感じやすい性格〉
- なんでも自分の思い通りにしなければ気が済まない
- 他人が自分をどう見ているかが気になる
- 他人の（自分に対しての）「言い方」が非常に気になる
- 異常にキレイ好きだ
- 激昂しやすい・落ち込みやすい
- 他人に「褒められたい」「認められたい」と常に願っている
- 「失敗」することが恥ずかしいと考えている
- 人から願い事をされたら断れない
- 人前で怒れない
- 周囲の人の機嫌や顔色がすごく気になる
- 今いる環境が自分のすべてだと考えている
どれも”自発的なストレス”を作り出してしまうという共通点があります。これらは「不安・緊張」を感じやすい性格でもあり、”神経質な性格”の部類に入るでしょう。
また、この一覧を見ても自覚できなかったり、無意識にこういった質問を避けてしまう人も注意が必要です。まずは自分自身に正直になり、セルフチェックしてみることが大切です。
不安・緊張を感じやすい人の楽な生き方
上記のセルフチェックに当てはまる項目が多かった人は、不安や緊張を比較的感じやすい、神経質な性格なのかもしれません。
このような性格の人でも、ストレスを過度に感じずに気楽に生きていくためにはどうしたらよいのでしょうか？
以下に、おすすめの働き方や生き方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
少人数の職場や一人でできる仕事を探す
自律神経失調症やうつ病など、現代病ともいえる精神疾患の多くは「対人関係」によってもたらされるといいます。
そして、心に何らかの不調を抱える人は「大勢の人と接すること」を苦手とします。
ですから、会社を選ぶときには、できるだけ”少人数”で働けるところを選ぶと気持ち的にもゆとりがでて働きやすくなるでしょう。人とのかかわりに拒絶反応が起きるような場合には、一人で業務する職場を選ぶもの良いかもしれません。
周囲に気を使うことの多い性格の人ならば、人数が少なければ物理的に気が散る回数やストレスの量は大幅に減ります。こういった気持ちのゆとりができると、自律神経に過度な刺激を与えずに済み、幸福感ややりがいもより多く感じられるようになるでしょう。
どういった職種があるのか？
自分にはどんな業務が向いていそうか？
といったことを知るために、まずは『転職サイト』と呼ばれるサービスを使ってみると良いでしょう。
以下の『ミイダス』というサイトは完全無料で使えて、かんたんな質問に答えていくだけで想定オファー年収や自分に興味を示してくれそうな企業なども知ることができます。
転職を決断する前に、こうした情報を知っておくことで後の選択肢は大きく広がります。
これまでどの職場に行っても自分に合う場所を見つけられなかった人は、一度試してみると良いでしょう。
セロトニン不足を解消する
不安や緊張を常に感じている人はストレスを持続的に抱えることになるため、脳機能へのダメージも大きなものになるでしょう。
人間の脳には、受けたストレスを打ち消す「セロトニン」という脳内ホルモンがあり、それが「消し水」のように感情の高ぶりを抑制しているのです。
しかし、このセロトニンは限りのある資源でもあります。
ストレスを多く受ければ受けるほど消費され、最後には完全に不足した状態になります。
このセロトニンこそが、自律神経失調症を始めとする精神疾患のキーマンであり、セロトニンの量そのものが、その人の性格にも大きく反映するといわれています。
人の気分・感情を左右する『セロトニン』
たとえば、セロトニンを分泌する『セロトニン神経』が強く、常に脳内に満たされているような人は、明るく楽天的でストレスにも強い性格だといえます。
反対にセロトニンが不足気味な人は、神経質で気が短かったり、落ち込みやすくストレスにも弱い性格になりやすいです。
セロトニンは、食事から摂取する「トリプトファン」というアミノ酸の一種を原料として体内で産生されます。つまり、「食生活」でもセロトニンの量が違ってくるのです。
食生活や栄養の摂取によってセロトニンを増やす方法については、以下の記事にくわしくまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
➡食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法
セロトニンは、医療分野でかなり以前からその重要性が知られていて、多くの精神安定剤もまた、セロトニンを増やしたり、脳内にたくさん維持できるようなしくみを持つ成分が使われています。
最近では、サプリメントの中にもセロトニン対策としてトリプトファンを配合したものがあります。これは治療薬とは違い、安全で副作用などもないために、誰でもかんたんに利用することができます。
脳内のセロトニン不足を解消することで、不安や緊張を和らげることが期待できるのです。
「気にしない」習慣を身につける
不安や緊張を抱えやすい性格そのものを変えることはすぐにはできませんが、「考え方・捉え方」を少し変えるだけでもストレス量を格段に減らすことができます。
不安や緊張を感じやすい人は、自分のこと、他人のことにかぎらず「気にしすぎる」傾向にあります。
些細なことを自分の中に取り入れ、それをふくらませてしまう思考回路がストレスを作り出すのです。
ですから、常日頃から「気にしない」習慣を身につけることが大切です。
他人からの評価を気にすることを止め、承認欲求や自己顕示欲を少し捨てることで、日々の暮らしの中の「気になる部分」が減るはずです。
また、大人になるに連れて「常識」や「モラル」「羞恥心」などが必要以上に身についてしまいます。
それらは、人間形成には不可欠なものなのですが、ストレスによって心のバランスが乱れてしまったときには、一時的にでも”忘れてしまう”ことが賢明だといえるでしょう。
不安や緊張を感じやすい人は、なにも対策をしないとたちまち膨大なストレスを抱え込むことになります。今回ご紹介した方法を、自分で実行できそうなものから一つずつ試してみてください。
〈まとめ〉
- 「不安・緊張」を感じやすい人は”神経質”な性格であることが多い
- 不安や緊張を感じやすい人は対人関係でストレスを感じやすい
- 少人数の職場や一人で業務できる職場を探すとストレスを軽減につながることがある
- 「セロトニン不足」を解消することでストレスの蓄積を予防することができる
- 「気にしない習慣」を身につけることが緊張や不安の軽減に役立つ
