自律神経失調症は病院に行くべき?タイミングや検査、診察内容について
肉体と精神の両方にさまざまな不調が現れるのが自律神経失調症です。
症状の出かたは人によってかなり違うため、「自律神経失調症は病院に行った方が良い?」「検査はある?診察内容は?」「そもそも病院に行ったら治るの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
このページでは、自律神経失調症と病院について、私の体験も交えて解説したいと思います。
これって自律神経失調症?検査・診察内容は?
病院に行った際に「自律神経失調症」という診断を受けるのは、どのような症状が出ているときなのでしょうか。
残念ながら、「あなたは自律神経失調症です」とすぐに断定できるような検査はありません。そのため、一般的には問診によって診断が行われます。
問診の内容は、
- どんな症状が出ていますか?
- いつから出ていますか?
- どんなときに症状が出やすいですか?
- 今一番苦しいところはどんなことですか?
- 仕事のストレスはどの程度ですか?
- 睡眠時間はどのくらいですか?
などです。
ちなみに私の場合も上記とほとんど同じことを聞かれました。中にはあまり答えたくないようなこともありましたが、できるだけ正直に答えるようにしました。適切な処置を受けるためにも、できる限り正確に答えたほうが良いかと思います。
とっさに聞かれるとなかなか答えが出てこないこともありますので、ある程度のことは答えられるように考えておいた方が良いでしょう。
病院によっては、これらの質問があらかじめ記入されている問診票を参考にして診察するところもあるようです。
自律神経失調症は病院に行くべき?行くタイミングは?
自律神経失調症は交感神経(緊張や興奮をつかさどる神経)が優位になり続けてしまうことで起こりますので、
- 緊張や不安、イライラ
- 音や光に敏感になる
- 動悸・息苦しい
- 発汗、のぼせ
- 下痢・便秘になりやすい
- 頭痛、耳鳴り
などといった症状が頻繁に現れる場合は発症を疑った方が良いかもしれません。
私自身、自律神経失調症の症状が出始めた頃は「ただの疲れからくるものだろう」と軽視していたため、不安感や動悸などの症状が出てから数か月後にはじめて病院に行きました。行動を起こすのが遅かった分、症状はかなり悪化していました。
「一刻も早く治したい」という気持ちはあってもなかなか思うように克服できず、結果的に完治するまでに2年という長い月日がかかっています。
しかし、もっと早く病院に行っていればすぐに治っていたか?というとそうでもないと思います。自律神経失調症は、病院に行けば必ずしも治るというわけではないからです。いくら先生に話を聞いてもらっても、どれだけ強い薬をもらったとしても、最終的に克服できるかどうかは「自分の考え方や行動」によって決まります。
➡自律神経失調症は病院に通うだけでは治らない。自分でできる改善方法を取り入れることが大切
つらい症状を一時的に抑えるために薬をもらうことは良いですが、ただ薬を飲み続けるだけでは克服することはできませんので、どこかのタイミングで今までの考え方や行動を変える必要があるでしょう。
病院に行って数日~数週間で良くなる方もいれば、どれだけ病院に通っても治らない人もいます。過去の自分に縛られずに新しい考え方や生活習慣を取り入れることができれば、克服への道を歩むことができるでしょう。
ある人にとっては”完璧主義できっちりした性格”を、”楽観的であまり気にしない性格”に変えることかもしれませんし、またある人にとっては”毎日取り入れる栄養素を変えること”かもしれません。考え方にしても行動にしても、新しいことを取り入れると必ず新しい結果が得られるようになります。
病院に行くか行かないかは本人の決断次第ですが、一番良くないのは我慢や放置をして何もアクションを起こさないことです。場合によってはどんどん悪化して他の疾患も引き起こしてしまう可能性もありますので、できる限り早く対処することをおすすめします。
何かひとつでも初めてみることが大切
自律神経失調症になると思考がネガティブなものになりがちですので、「今度からこう考えるようにしてみよう!」「新しくこれをやってみよう!」と前向きに考えることが難しい場合もあるかと思います。また、いざ取りかかってみても、思うように継続できないこともあるでしょう。
そんなときでも自己嫌悪に陥る必要はありません。
あまり気負わずに、「とりあえず始めてみる」ということを心がけると良いと思います。
何かを始める前からあれこれ考えているとどうしても行動に移すのが億劫になってしまいますので、あまり深く考えずにまず初めてみることが大切かと思います。たとえそれが継続できなかったとしても自分を責める必要はありません。チャレンジしたことを称えてあげてください。
そうすることで、すんなりとまた次の行動に挑戦することができます。
こういった小さな行動を続けていれば少しずつでも確実に前に進むことができますし、ふとしたきっかけで克服の糸口が見つかるかもしれません。