自律神経失調症に温泉は効く?効果的な入浴方法は?
自律神経失調症は原因がはっきりとせず、治りにくい症状の一つです。
病院で検査をしても数値には現れず、「精神的なもの」ということで安定剤の処方だけで済まされてしまうことも少なくありません。
仮に自律神経失調症だと診断を下してくれる病院であっても、薬物治療だけでは治りづらいために「生活指導」をする医師は多いといいます。
そんな自律神経失調症に、「温泉」が効果的であることが分かっています。
医学的に証明されていない部分もありますが、多くの人が体感しているようです。
このページでは、温泉が自律神経失調症に効く理由や効果的な入浴方法などを解説しました。
温泉のストレスに対する有効性
「温泉」といっても泉質にたくさんの種類があります。
自律神経に対しては「カルルス温泉」や「炭酸泉」が効果的だそうです。そういった環境が近くにないという方は、入浴剤が通販で購入可能です。
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温泉のほとんどが、水道水で沸かしたお風呂よりも「温熱効果」が高く、また微量の「温泉臭」がストレス解消に役立ちます。
ですから、温泉の成分を含んだ入浴剤を入れた家庭のお風呂でも自律神経失調症の改善効果が期待できます。
最近では湯船を張ったお風呂に入らずにシャワーだけで済ませる人が増えましたが、入浴は一日のストレスをリセットできる最大のチャンスだと捉えると良いかもしれません。
是非毎日湯船に浸かる習慣をつけたいものです。
温泉が自律神経失調症に効く理由
温泉が自律神経失調症に効く理由には以下の4つが考えられます。
- 温熱効果による血流の改善
- 温度変化によって自律神経に刺激を与える
- 睡眠障害の改善
- 香りによるリラックス効果
温泉効果の代表でもある「温熱効果」は自律神経失調症にはかなり有効です。
緊張状態が続き、全身の緊張を長期間続けている人が多いですから、体の芯まで温めて筋肉をほぐすことは症状を改善するうえでとても大切なことです。
また、自律神経失調には睡眠障害がつきものですが、温泉に入ったことによる弛緩効果で寝付きの改善にもつながります。
自律神経失調症に効く効果的な温泉の入り方
自律神経失調症に効く温泉の入り方は、一般的な入浴法とは少し違います。
緊張状態である交感神経をあまり刺激しないために、少しぬるめの温度(40℃くらい)で、20分前後湯船に浸かってから上がるようにしましょう。
また、温泉に入浴する時間は就寝の2時間前くらいがベストです。
これは、入浴後に上昇した体温が低下していく段階で、副交感神経に切り替わり全身が「睡眠モード」に切り替わるからです。
自律神経失調症の治療において、質の高い睡眠をとることは非常に効果的な方法です。
温泉に毎日入ることは難しいですが、自宅で湯船に浸かる習慣をつけることは実践しやすいですね。
精神的なストレスと、不適切な生活習慣の蓄積が自律神経のバランスを崩す原因になりますので、温泉に入ったり自宅でのゆったりとした入浴時間を過ごすことで、少しづつ自律神経を調整していく習慣を取り入れましょう。
【この記事のまとめ】
- 温泉でなく家庭で湯船に浸かるだけでも自律神経失調症改善効果がある
- 温泉の温熱効果が自律神経失調症に効果がある
- 入浴の温度変化が自律神経失調症に効果がある
- 睡眠障害の改善で自律神経失調症に効果がある
- 入浴と水浴びを交互に繰り返すと効果が高い
- 就寝時間の2時間前に入浴すると良い