営業?接客業?自律神経失調症になりやすい仕事とは?

自律神経失調症の多くは仕事のストレスや過労などが原因で引き起こされます。

そして、勤める会社の「職種」「業界」によっても、自律神経失調症の発症数に違いがあるとも言われています。

自律神経失調症になりやすい職業には、就労環境受けるストレスの種類などに共通点があるといえるでしょう。

ここでは、どんな職業が自律神経失調症になりやすいか、またそういった職業に従事する人の対処法などをひとまとめに解説しています。



ストレスが溜まりやすい職場環境は自律神経失調症になりやすい

ひとことで「職業」といってもさまざまなものがありますが、ストレスが溜まりやすい職場環境とそうでない職場環境があります。もちろん個人の性格なども影響してきますので必ずすべて当てはまるというものではありませんが、長時間労働や過酷な職場環境などではストレスをこまめに発散することが難しいといえるでしょう。

自律神経失調症は、次のような条件が揃うと発症しやすくなるといわれています。

  • ストレスをたくさん受ける
  • ストレスを解消できていない
  • 精神的な疲労が溜まりやすい状態
  • 生活リズムが不安定な状態
  • 運動不足が続く状態
  • 食生活が乱れた状態

この中でも「ストレスをたくさん受ける状態」というのが、自律神経失調症の原因のトップです。

とくに、”対人関係”によるストレスは長期化しやすく、人の心と神経に大きな負担をかけてしまうのです。

仕事が終わればどんな人でも「疲れた」と感じますが、その疲れの種類が「肉体的」なものである場合よりも「精神的」なものの方がストレスは蓄積しやすく、自律神経失調症の原因になりやすいといわれています。

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どういう職業がストレスが溜まりやすい?

ストレスが溜まりやすいと言われている職業には、「営業職」「接客業」などがあります。

営業職の中には、取引先管理をするものと顧客獲得とがありますが、どちらも同様にストレスを感じる方が多いようです。

接客業では、飲食店などよりも、もっと高価な案件を取り扱う金融や宝石、高級衣料に関係する会社の従業員に多い傾向があります。

これらの職業に共通する点は「会社外部の人間と接する機会が多い」「プレッシャーがかかりやすい」ということです。

人間にとって”最大の癒やし”は、温かい家庭や友人などとの深い繋がりです。しかし、最もストレスを受けるのも、「人と接しているとき」なのです。

どんな人でも、初対面の人と接するときにはある程度の緊張感を感じるものですが、それを職業としている人ならば毎日が初対面の連続になるのですから、精神的ストレスが多くかかるのは当然のことかもしれません。

これに「営業実績」「販売実績」などで従業員を評価するような会社ならば、さらにストレスは増大します。

また、同じ職業であっても管理職やそれなりの立場にある人は「責任」という違うストレスが加わるために自律神経のバランスを崩してしまうリスクは高まるといえるでしょう。

精神的ストレスによる自律神経失調症を根本から解消するための考え方

働き方を見直すことが大切

ストレスのかかりやすい営業職や接客業をしていても、自分の天職だと思えるくらいならば大丈夫ですが、当然そういった人達だけではありません。

知らず知らずのうちにストレスが蓄積していき、自律神経のバランスを壊してしまわないように、「働き方を見直す」ことが大切です。

現在、自分のすべてをかけて仕事に取り組んでいるような人は、大きなストレスがかかっている状態ですので、以下のような感覚も持つようにしましょう。

  • 「仕事」そのものに集中して周囲の評価をあまり気にしない
  • ある程度「楽観的」にとらえるようにする
  • 完璧を求めず7割から8割を目標にする
  • 就業後は仕事のことを考えないようにする
  • 仕事はまったく別の「趣味」を見つける
  • 仕事中でも疲れを感じたらまめに「休息」する習慣をつける

自律神経にやさしい働き方で仕事ストレスを減らそう

生真面目な人で、会社でもある程度の評価を受けている人に自律神経失調症の発症は多い傾向があります。

これは、仕事そのもののストレスにプラスして「自分で自分を追い込んでしまう」という思考がそうさせてしまうのです。

真面目な人ほど仕事を家にまで持ち帰り、休みの日にでも仕事のことを考えています。これは企業人としては褒められることなのですが、こういった勤勉さが自律神経を破壊していく原因にもなります。

仕事と会社を大切に思う気持ちは尊いものですが、それならば途中でリタイヤせず、長く貢献できることも考えなくてはなりません。

とくに日本では、「休息をとることが悪いこと」だという発想をする人が多いようです。この見えない価値観が、日本の企業人の精神疾患の発症率の高さの原因だともいえます。

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今回は、「ストレスを受けやすい職業」として営業職や接客業にスポットを当ててみましたが、それ以外の職業でも同様な警戒心を持つ必要があるでしょう。

大きなプロジェクトを動かす仕事や、チームワークで動く仕事、また少しのミスで大きな損失を出してしまう金融関係の仕事、就業時間が一定でないIT企業・メディア関係の仕事なども、昔から精神疾患に陥りやすい職業だと言われています。

どんな職業に就く場合でも、「自分の許容量を過信しないこと」が肝心です。

自分のストレス状態をよく観察し、健康に仕事を続けられるようメンテナンスすることを忘れないようにしましょう。



〈まとめ〉

  • ストレスが溜まりやすい職業には注意が必要
  • 営業職や接客業のような「他人と接する機会が多い職業」はストレスがかかりやすい
  • ストレスが溜まらないように「働き方」を工夫することで自律神経失調症の予防ができる
  • 自分の許容量を過信しないことが大切


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