【吐き気、胸のつかえ、気持ち悪さ】の原因・症状・改善法
「胸のあたりがモヤモヤして気持ち悪い」「何となく具合が悪い」
こういったハッキリしない「気持ち悪さ」は、自律神経のバランスが乱れることで起きる症状のひとつです。
自律神経のバランスが乱れる原因は「ストレス」です。
中でも強い精神的ストレスを受けることで、「吐き気」や「胸のつかえ」、「気持ち悪い」などの症状が出ることがあります。
精神的ストレスを感じる原因は人それぞれ違いますが、会議やスピーチ、または会社の人間関係の悩みなどが引き金となり、それらが蓄積することで様々な症状を引き起こすことが多いといわれています。
【1.吐き気・胸のつかえの原因や症状】
人の消化器官は精神の状態を反映しやすく、子供でも学校や嫌なことがあるとお腹が痛くなったりします。大人になるとこれが胃に現れることが多く、胃酸過多や胃酸の分泌不足などにより胃がダメージを受けてしまいます。
仕事上での強い緊張やプレッシャーは長期間続くことが多いため、これらの症状が発症する原因になりやすいといえるでしょう。
通常、胃酸は食事をした時に適量が分泌されます。これは自律神経の働きによるものですが、精神的なストレスのせいで自律神経のバランスに異常が現れると、胃が空腹の時に胃酸を分泌したり、食事をした時に胃酸が出なかったりと、胃壁を荒らしてしまう状態を作り出してしまうのです。
昔からある「神経性胃炎」も現在では自律神経失調症の一つと考えられ、胃薬で治すのではなく、根本的な治療法も多く考られています。
胃壁が荒れると常に気持ち悪く、胸に何かつかえたような異物感があり、胃もたれや吐き気がしたり、実際に嘔吐してしまうこともあるようです。
潰瘍(かいよう)ができるとさら吐き気は強くなり、食べ物を受け付けなくなることもあります。
自律神経のバランスの狂いはこんなにハッキリと分かりやすい部分に、しかも速やかに現れてしまうのが特徴です。
【2.気持ち悪さ】
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる疾患ですが、通常は交感神経が活発になりすぎることが原因で引き起こされます。
不安や緊張などのストレスから交感神経が優位になり過ぎると、全身の筋肉や各器官を収縮させてしまいます。
人体のほとんどの器官は収縮と弛緩を適度に繰り返して活動し、それが正常な働きとなるのですが、ストレスを強く受け続けると、交感神経が作動するスイッチが入ったままになってしまうのです。
交感神経が優位な状態では、血管も他の器官と同じように収縮しますので、血流が悪くなります。脳に行くはずの血液が滞ると常に気分が悪い状態となり、胃炎などとは違った気持ち悪さを感じるようになります。
寒い地方では、体を温めるために常に交感神経が働いて全身が緊張状態となるために、脳梗塞や心筋梗塞になる方が多いと言われています。
精神的な悩みが原因のストレスは、身体的なストレスよりも長期間刺激が加わる傾向にありますので、自律神経を疲労させ、体の機能低下を招く事が多いのです。
吐き気、胸のつかえ、気持ち悪さを改善するためにできること
モヤモヤとした気持ち悪さが起きている原因が「自律神経の乱れ」によるものである場合、まずは生活習慣の見直しによって自律神経の調子を整える必要があります。
自律神経の調子を整えるためには、できる限りストレスを排除し、リラックス方法を取り入れて疲労やストレスを溜め込まないようにすることが大切です。
効果的なリラックス法やストレス解消法は以下の記事を参考にしてみてください。
【おわりに】
単に”気が弱いことが原因”などと片付けられない程に発症する人が増えてしまった自律神経失調症ですが、その多くは精神的な負担を感じてしまったことによる自律神経へのダメージの蓄積が原因と考えられています。