まずは薬物療法でつらい症状をなくすことから始める
自律神経失調症を改善させる方法としてまず行われるのは、『薬による症状緩和』が一般的です。
自律神経失調症の症状はさまざまですが、動悸や息苦しさ、不眠などのつらい症状をまずは取り除き、悪化するのを防ぐことが先決です。
症状をそのまま放っておくと、元の症状が悪化してしまう可能性があることはもちろん、全く違った症状が出てくるなどといった悪循環に陥りがちです。
そのため、まずは薬を使って症状を取り除いてやることが大切なのです。
中には薬を飲むこと自体を拒む人もいますが、基本的に自律神経失調症に用いられる薬は副作用の弱いものがほとんどですので、事前に認識しておけばそれほど心配する必要はありません。
ただ、薬の組み合わせや飲む人の体質などによっては、日常に影響を及ぼすほどのつらい副作用に悩まされる方もいます。その場合は、医師にきちんと説明し、薬を変えてもらったり減薬してもらう必要があるでしょう。
自律神経失調症に用いられる薬に関しては以下の記事を参考にしてみてください。
これらの薬を服用することで、今まで苦しんでいた症状が大きく改善されることも少なくありません。
こういった薬物療法を施した後、心身の緊張を和らげる『自律訓練法』や、考え方や物事の捉え方を修正する『認知行動療法』などによって根本の治療が行われます。
自律神経失調症の症状は人によって様々です。
そのためどの治療法が一番良いかは一概に言うことができませんので、医者や自分の判断でその症状に合った治療法を見つける必要があります。
自律神経失調症を治す一般的な流れ
まずは薬物療法によって症状を改善する
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その後、『自律訓練法』や『認知行動療法』によって根本の治療にあたる
この流れに沿って治療を行うことが、現在では一般的で効果的な治療法になっています。
また、自律神経に効く運動・ストレッチで運動不足を解消することや、自律神経を整える食事を心がけることも大切です。