鍼灸、整体は自律神経失調症に有効?改善が期待できる症状は?

日本人ならば誰でも知っている「鍼灸」や「整体」ですが、どういったことをするところなのか、またどういった症状を改善できる可能性があるのかを詳しく知らない人も多いようです。

「鍼灸」や「整体」は、西洋医学ではまだまだ解決が難しいとされる「自律神経失調症」をはじめとした精神疾患に対し、治療効果が期待されています。

【鍼灸】の特徴と治療の流れ

鍼灸は「はり」と「灸」という2つの治療方法の総称です。

もとは中国医学の「漢方薬」とともに受け継がれてきた伝統的な東洋医学の技術ですが、日本に伝わってからも1000年以上の歴史があります。

疾病に対して科学的な根拠と臨床結果をもとに「対処療法」をするのが現代の西洋医学なのに対して、鍼灸などの東洋医学では自己治癒力強化を中心とした「根本治療」が理念となります。

治療方法から、「東洋医学の外科治療」と考えられがちですが、これは少し違います。

神経節の交差するポイントである「ツボ」を針で直接刺激したり灸の熱を伝えて活性化させ、人間が本来持っている病気への回復機能を高めるというシステムになっています。

鍼灸で改善が期待できる症状

鍼灸は「肩こりや腰痛を治す方法」と思われていますが、本格的な鍼灸のもつ治療能力はそれだけにはとどまりません。

以下は鍼灸によって改善が期待できる症状の一部です。

  • 肩こり・腰痛
  • 椎間板ヘルニア
  • 関節炎・腱鞘炎
  • 気管支炎
  • 神経麻痺・神経痛などのペインクリニック対象疾患
  • 不眠症
  • 難聴・メニエール病
  • アレルギー性疾患(アトピーなど)
  • 更年期障害
  • うつ病、不安障害などの精神疾患
  • 免疫系疾患
  • 自律神経失調症

このように、実に多くの病気・症候群に対しての改善効果が鍼灸にはあります。

「鍼灸」には国家試験があり、有資格者のみが施術することが法律で定められています。

【整体】の特徴と治療の流れ

「整体」も日本で古くから存在する治療方法です。

発祥としては鍼灸とは異なり、日本古来の武術(合気道・柔術・剣術・柔道など)の中の治療法・健康法が一体化して洗練されたものだと言われています。

「カイロプラティック」などは、日本古来の武術にあった伝承治療法を、米国の医療関係者が科学的に研究して体型立てたものだと言われ、現在では国家試験が制定されています。

発祥こそ違うものの、鍼灸と整体の両方の技術を併せて行う施術師も多く、理念もほぼ共通していて、中国と日本の癒合した東洋医学だともいえるでしょう。

高度な技術をもつ整体師ならば、現代医学でも治療が難しい症状を、またたくまに改善させてしまうことも少なくないようです。

「体の歪み」を物理的に取り去ることで、さまざまな症状に対しての改善効果を期待することができます。

整体師の資格については少しあやふやな部分がありますが、「柔道整復師」などは国家試験があり、これも大きな意味で「整体」に分類する場合があります。

整体にはたくさんの分派・スタイルがあって協会も存在し、それぞれが「検定」というかたちでインストラクターを輩出するケースが多いようです。

「マッサージ」と混同されやすく、その実力が正確に認知されていないも現実です。

整体で改善が期待できる症状

整体はストレッチと同等に捉える人もいるようですが、整体師はもっと深い病の原因に向けて独自のアプローチをしています。

鍼灸同様に東洋医学の理念を基にしていますから、腕の良い整体師であれば『鍼灸で改善が期待できる症状』の項で挙げた症状を改善することも期待できます。

その中でも、とくに整体が得意とするものには次のようなものです。

  • スポーツ障害全般
  • 自律神経失調症などの神経疾患
  • 不眠症、うつ病などの精神疾患
  • 神経痛など痛みを伴う症状
  • 免疫系疾患

やはり整体も自律神経や免疫系など、多くの病気の根源となる部分を抑えているので、改善される症状も、ここでは書ききれないほどあります。

おすすめの整体サロン

店舗数が非常に充実しており、良心的な価格で人気があるのが「カラダファクトリー」という整体サロンです。

マッサージや他の整体サロンと違うところは、「施術の効果が長く続きやすい」というところです。コリをもみほぐすだけでなく、体のゆがみから改善するため、効果が長持ちするようです。

また、「ガチガチだった肩や腰の張りが緩和した」、「倦怠感や疲労感が改善された」などといった口コミも多く、既に800万人近くの施術実績があります。

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鍼灸や整体への通院と同時に行いたいこと

鍼灸師や整体師は東洋医学を熟知していることが多く、人間の生体と健康について、西洋医学とはまた違った捉え方で精度の高い見識を持っています。

免疫系疾患である、アトピーなどの皮膚病を治す有名な施術院では、食生活の改善や生活習慣の改善を詳しく指導することも多いようです。

東洋医学では「自己治癒力を高める」ことが症状改善の根幹になりますので、風邪をひいたときのように「薬を飲んで治す」というような単純なものではありません。

少しでも高い効果を得て治療を早めるためにも、鍼灸や整体への通院と同時に食事をふくめた日常生活全般の見直しも行うようにしましょう。

自分でできる自律神経失調症改善法

睡眠状態、運動不足の有無、ストレスに対してのケアなど細かなアドバイスがあるはずですから、治療院での施術だけに頼らない気持ちが大切だと思います。

  • 食べすぎない
  • 肉食を減らす
  • 甘いものを減らす
  • ジャンクフードや菓子類を摂らない
  • 毎日散歩などの軽い運動をする
  • 夜更かしをしない
  • 毎日日光を浴びる

 

鍼灸師、整体師からのアドバイスといってもそれほど特殊なものではなく、ほんの50~60年ほど前まで、日本人が当たり前のようにしてきた生活行動ばかりです。

これらの行動を伴うことで鍼灸や整体の治療効果の本領が発揮するといっても良いでしょう。

おわりに

医学の進歩はめざましく、一時期は不治の病とされてきた多くの病気も治せるようになりました。

それでもまだまだ現代医学では歯が立たない症状・疾患も多く、最近では東洋医学が再認識され「WHO(世界保健機構)を中心に研究がはじめられています。

大きな総合病院では、鍼灸・整体の専門科を置くところも増え、西洋医学の考え方では論証できないものの、その治療実績の高さを認めざるを得ない状態ともいえるでしょう。

とくに自律神経失調症を含めた精神疾患は現代医学が苦手とするところでもあり、現在では多くの患者が鍼灸・整体へ救いの手を求めている現状もあるようです。

【この記事のまとめ】

  • 鍼灸は東洋医学の代表的な治療法
  • 鍼灸は自己治癒力を高めて多くの症状を改善することができる
  • 整体は日本発祥の治療法で東洋医学と融合したもの
  • 整体は自己治癒力・免疫力を高めて多くの症状を改善することができる
  • 鍼灸・整体では生活習慣の改善を併せて行うことが大切


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