頭痛や頭が重いなどの症状と原因

頭痛頭痛や頭が重いなどの症状は、一般的に風邪をひいた際(熱が上がった際)などに起こる症状ですが、全く身に覚えのないときにも起こることがあります。

また、一口に頭痛と言っても、原因や症状は様々です。

検査により異常がなかったにも関わらず頭痛がするものを「機能性頭痛」と呼びますが、その多くは自律神経の乱れが関わっていると考えられています。

【1.頭痛の傾向と症状】

頭痛は顔も含めた頭部の広い部分の痛みを指しますので、痛む箇所や痛みの種類によって症状や原因も違います。

  • 1)偏頭痛

頭の片方だけが痛む頭痛でズキズキと感じるものや、血管の脈のリズムに合わせて痛む場合があります。
すぐに治まる場合と長時間続くことがあり、また目の周辺が同時に痛むことが偏頭痛の特徴です。
脳は血流が悪くなると痛みを発し、偏頭痛の場合は血流の悪さが原因です。

  • 2)断続的に続く頭痛

1日に何度も痛みが断続的に現れる場合があります。
痛みの度合いは偏頭痛よりも強く、睡眠中に起こることもあり、耐え難いケースがあります。
急激な体調の変化(風邪・肩こり・月経・飲酒など)が原因と考えられており、深刻な疾患が原因である場合もあるので注意が必要です。

  • 3)肩こりを伴う頭痛

後頭部周辺、こめかみ、頭頂部からおでこのあたりまで重く感じる痛みが現れます。

その他の体調不良が無いのが特徴であり、痛み止めが効かないこともあります。
ふとした拍子に治ってしまうこともあり、この痛みを訴える人は非常に多くいます。

【2.脳の構造と痛みの関係】

脳には痛覚がありません。

もし直接脳を抑えたり引っ張ったりしても感じるのは「吐き気」くらいです。

しかし脳には血管や筋肉、神経が複雑に張り巡らされていて、これらには痛覚があるため、何らかの原因で異常が起きると「痛み」として感じてしまうのです。

頭痛の多くの原因は筋肉の緊張や血流の悪さ、神経が過敏になったり、刺激を受けることによるものです。

【3.自律神経失調症と頭痛の関係】

肩こり自律神経失調症の患者に頭痛を訴える方は多くいます。

自律神経失調症は交感神経が優位になる状態が長く続き、正常なバランスを崩してしまった状態ですので、同時に「肩こり」が症状として現れることが多いのです。

肩のこりは首周辺の筋肉にも緊張を与えて凝り固まらせてしまいます。

当然そうなると血流が悪くなりますので、脳内の血管や神経に悪影響を与えて痛みが発生するのです。

この時に目がかすんだり視界が悪くなったりするのも、血流の悪化で目の毛細血管に血液が行き渡らないことが原因です。

 

もう一つは、自律神経は脳内の視床下部に司令塔がありますので、長く緊張が続くと視床下部周辺の神経が引っ張られたように緊張します。

この場合も痛みを発しますが、断続的で非常に強いものとなります。

薬やサプリメントにより筋肉と神経の緊張がほぐれるとこの種類の痛みは軽減するでしょう。

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【まとめ】

神経は全身に張り巡らされ、あらゆる情報を伝達する器官です。

痛みもその情報の一つですので、痛みを感じる場合はどこかに「異常」は必ず存在します。

自律神経失調症は神経自体の疾患ですので、器質的な疾患がなくとも痛みを発生させてしまうこともあります。

また血流の悪化も深刻であり、この状態を長く続けてしまうと、脳内血管の自浄作用が弱まり、脳梗塞や脳卒中など致命的な病気を引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。



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