中学生・高校生の朝の不調は自律神経失調症?親としてできることとは
「朝になっても全然起きられない」「午前中なんとなく体調がすぐれない」
最近はこうした問題を抱える中学生・高校生が増えているそうです。
以前までは「虚弱体質」で片付けられてきた、朝礼中にめまいやたちくらみを起こす学生や、朝が苦手でどうしても起きられないような学生も、現在では正式な原因がわかってきているのです。
ここでは、こうした中高生が抱えやすい朝の不調に対する原因や対策についてくわしくまとめてみます。
この記事の目次
どうしても朝が苦手な子供には理由がある│中高生の朝はツライもの
人の睡眠や覚醒には、自律神経と脳内ホルモンが深く関係しています。
睡眠時には「メラトニン」という脳内ホルモンが活性化して眠りに誘導し、朝覚醒するときにはセロトニンやコルチゾールというホルモンが働いて体にエンジンをかけます。
その影響によって自律神経の交感神経が活性化し、脳と体を活動できる状態にするのです。
しかし、人の体の自律神経は生まれたときから徐々に成長し、成人してからやっと完成しはじめます。
朝起きなくてはいけないことは分かっていても、お母さんにうるさく起こされても体がいうことを聞いてくれないのは、「自律神経が未発達」であることが理由なのです。
親はある程度、”中高生の朝はツライもの”という認識を持つ必要がありそうですね。
朝がどうしても苦手という子を持つ親は多い
「朝がどうしても苦手」という子を持つ親は非常に多いようです。
朝寝起きが悪くお母さんが苦労するという風景は、日本のどこでも見られるもので、多くのお母さんが「シャキッとしなさい!」「だらしないわよ!」などと叱りつけるものです。
しかし、最近では以前よりもその様子に深刻さが見られるようになったといいます。
前項で解説したように、子供の朝の弱さは「自律神経が未発達であること」が原因ですが、それ以上に自律神経のバランスを崩している子も現れ始めているようです。
これは親の世代にも急増する「自律神経の乱れ」が、子供にも起きている可能性を示唆しています。
現代の子供たちの生活習慣を見ても、自律神経に不具合を起こす要素がたくさんあるのです。
中高生の「朝が苦手」「起きられない」の本当の理由
現代の中高生に朝苦手な子が多い理由には、子供たちを取りかこむ生活環境や生活スタイルが影響しているものと考えられます。
自律神経が未熟なことに加えて、自律神経のバランスまで狂わせるような要因が現在の日本の子供たちにはあるのです。
以下がその代表的な要因です。
ゲーム、スマホのやりすぎ
「ゲーム」や「スマホ」といった電子機器は、現代を象徴するものです。
子供だけではなく成人でもこれらのアイテムによって健康を損なう人が少なくありません。
ゲームやスマホなどの”ディスプレイ”からは、「ブルーライト」という健康に被害をもたらす性質の光線が放たれています。
ある実験では、マウスに強いブルーライト光線を照射すると、数時間で死亡したという恐ろしい結果があるほどです。
米国のIT企業の中には、同じくブルーライトを発散するパソコンを使用する際「1時間ごとに15分休憩を入れること」と規約しているところもあるほどディスプレイ障害は問題視されているのです。
ブルーライトを浴びた人の自律神経は交感神経へと傾き、脳は興奮状態になります。
子供がゲームやスマホに熱中すると、多くは休憩を取らずに何時間でも続けるでしょう。そうすることで知らず知らずのうちに、まだ未発達な自律神経にダメージが蓄積されていってしまいます。
こういった生活を長く続けていては、朝起きなくてはいけない時間になっても自律神経が切り替わらずに、ツラい思いをすることになるのです。
夜更かし
夜更かしは、自律神経の健康のためには最悪の習慣だといえます。
ゲームやスマホだけではなく夜通し行う受験勉強もまた、未熟な自律神経に強いダメージを与えてしまう習慣です。
成人した大人であっても、夜更かし・徹夜などをしてしまうと、たちどころに自律神経のバランスは狂ってしまいます。
人間には「体内時計(概日リズム)」という自然界の時間と連動するタイムカウンターを持っていますが、夜更かしをすると、たった1日でもリズムが破壊されてしまうのです。
それを修復させるには、翌日たくさん眠っても効果がありません。
完全に体内時計を元にもどすためには数日から数週間という長い時間を必要とします。
まだ自律神経が完成していない中高生では、さらに回復が難しくなります。
朝起きられない子供は、「夜更かしと寝だめ」を繰り返している子が多く見られるので、親は注意をしなくてはなりません。
精神的ストレス
「精神的ストレス」もまた、自律神経の健康に大きな悪影響を与えるものです。
最近のアンケートでは「学校がおもしろくない」と答える生徒が多いそうで、大人では理解できないないようなストレスを学校にいる時間に感じている可能性があります。
長期間精神的ストレスを感じ続けることは、ゲームやスマホをやり続けるのと同様に、脳と自律神経が興奮状態になり、交感神経から副交感神経に切り替わりにくい体質になってしまいます。
「副交感神経」は、活動状態へ誘導する交感神経とは真逆の性質があり、人の心と体をリラックス状態にする自律神経です。
副交感神経に切り替わりにくい体質になると、睡眠中にも熟睡できなくなり、成長期に大切な体細胞の分裂にも悪影響が及びます。
また、「学校に行きたくない」という心の拒絶が自律神経の切り替わりの悪さが加わると、症状は悪循環に陥りやすくなりますので注意が必要です。
「起立性調節障害」である場合も多い
ただ「朝が弱い」というだけではなく朝食を取るときに顔が青かったり、めまいやたちくらみが頻発するならば、それは「起立性調節障害(OD)」であることも考えられます。
起立性調節障害とは、自律神経失調症とはまた異なる自律神経障害で、多くは中学生・高校生を中心に発症します。
昔からそういった症状を訴える子供はいましたが、現代になってその数が徐々に増えつつあるそうです。
鉄欠乏症による貧血と区別がつきにくく、気付かれないケースも多いことから、潜在数はかなり多いものと考えられます。
起立性調節障害とは?どんな症状?
「起立性調節障害(OD)」は、貧血やめまいといった他の病気の症状とよく似ています。
午前中に以下のような症状がよく出るのならば、可能性を疑いましょう。
〈起立性調節障害の代表的な症状〉
- 朝を中心にめまい、たちくらみが起きる
- 顔色が悪い
- 朝起きるのが苦手
- 朝に気分が悪くなりやすい
- 朝に頭痛を訴えることが多い
とくに大きな病気がない子供にこれらの症状が見られる場合には、目線を変えてしっかりと観察する必要があります。
他の病気と区別がつかない場合には、一度自律神経を専門に診てくれる医師に相談することも視野に入れておきましょう。
起立性調節障害の原因
起立性調節障害(OD)の決定的な原因はまだはっきりと解明されていませんが、以下のようなものが原因ではないか、という推測があります。
〈起立性調節障害の原因として考えられるもの〉
- 精神的なストレス
- 交感神経の異常な働き
- 運動不足
- 水分不足
「水分不足」以外は、自律神経失調症の原因として有力なものと似ていることが分かります。
過度な精神へのダメージが自律神経のバランスを崩してしまうと自律神経の働きが悪くなり、とくに自律神経の大きな転換期である朝にめまいなどを起こしてしまうのです。
「運動能力の低下」も現代の子供たちに共通する問題です。
下半身の筋力不足によって血流が悪くなり、立った状態で血液を脳にまで送れなくなり貧血症状が現れます。
また、自律神経は運動をすることで頻繁に切り替わり機能が充実して成長するので、運動不足の子供は自律神経の成長も遅れる傾向があるそうです。
起立性調節障害の改善策にはどんなものがある?
ただ「朝が弱い」という程度ならば、成長して自律神経が完成するにしたがって徐々に改善されていきます。
現在大人の方でも、いつしか朝起きる時間を自分でコントロールできるようになったはずです。
しかし、「どうしても朝起きられない」「毎日のように午前中具合が悪い」といった場合は、早急に対処する必要があります。
なぜなら起立性調節障害は親以上に本人の心と体に大きな負担があり、最悪の場合には登校拒否になったりうつ症状を発症するケースも少なくないからです。
まだ軽度なうちに手を打った方が治りやすいのは、他の病気の場合と同じです。
現在、起立性調節障害の改善策として有効だと考えられているものは以下です。
〈起立性調節障害の改善策〉
- 睡眠と覚醒を主とした生活リズムを整える
- 無理のない有酸素運動を取り入れる
- ストレッチなどで体に柔軟性を取り戻す
- ストレスケアを取り入れる
- 水分の摂取
- 食生活の改善
最近では、「休息の質」や「目覚めの良さ」に効果的に働きかけるサプリメントも人気です。
サプリメントなら、心身の調子を取り戻すために必要な栄養素を手軽に摂取することができますので、非常に効率の良い対策だといえるでしょう。
休息の質を高め、目覚めスッキリに役立つサプリメント
朝のつらさや起立性調節障害を対象としたサプリメントはいくつか販売されていますが、効果的成分の量や信頼度がとくに高いサプリメントをご紹介します。
低額で続けられる「しゃっきリズム」が人気
とにかく安く始めたい方におすすめなのが「しゃっきリズム」という商品です。
「しゃっきリズム」に含まれている「テアニン」という成分は、優れたリラックス効果を発揮し、休息の質を高めます。
テアニンはお茶から抽出することのできる成分ですが、「しゃっきリズム」を販売しているメーカーが、実はお茶の製造販売メーカーなのです。そのため、他とは比較にならない安さで商品が提供されています。
どれだけお得なのかは他の睡眠系サプリメントと比較するとわかりやすいでしょう。
商品名 | 価格 |
キリツテイン | ・定期購入3500円(9か月以上継続)
・定期購入4900円(6か月以上継続) ・定期購入6300円(3か月以上継続) ・通常購入7000円 |
あさシャキ | 定期購入1980円※2か月以上の継続購入がお約束 |
ピースナイト | 定期購入4914円(いつでも解約可能) |
テアニンナイト | 定期購入4800円
通常購入5800円 |
しゃっきリズム | 定期購入1980円(いつでも解約可能) |
どの商品も定期購入することで割引き価格で購入することができますが、数か月間購入し続けなければならない商品がほとんどです。
その点「しゃっきリズム」は1か月分で1980円という破格で始めることができ、継続の義務もありません。もちろん、1度の購入で定期便をすぐに解約することも可能です。
こういったサプリメントを初めて試すという方でも安心して購入できるのが、「しゃっきリズム」の最大の利点だといえるでしょう。
「しゃっきリズム」は休息成分の含有量もすごい
“しゃっきリズムは他のサプリメントよりも安い。ということはその分配合されている成分が少ないの?”
このように思う方は多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。
先ほども少しお話したとおり、しゃっきリズムには「テアニン」という成分が配合されています。
このテアニンには優れたリラックス効果が期待でき、以下のような目的でよく利用されています。
- 寝つきを良くしたい、朝まで熟睡したい
- 朝の目覚めを良くしてスッキリ起きられるようになりたい
- 緊張や不安を和らげたい
- 集中力を高めたい、持続させたい
このテアニンを含むサプリメントはたくさん販売されていますが、「しゃっきリズム」に配合されているテアニンの含有量は「230㎎」。この数値は業界トップクラスの含有量です。
これも、お茶の製造販売メーカーだからこそ実現できることなのです。
また、「しゃっきリズム」にはテアニンの他にも「サフラン」というハーブも含まれています。
サフランには、気分の安定や休息の質を高める効果が期待されており、こちらも朝のスッキリ感を高めるために効果的な成分です。
上記2つの休息成分を、1日にたった2粒で摂取できるのは「しゃっきリズム」だけです。
睡眠や午前の不調に悩まされているという方には、ぜひ一度試してもらいたいサプリメントです。
親として気を付けるべきこと、してあげられること
もし自分のお子さんに起立性調節障害の疑いがあるならば、まずは親として「病気だと認識すること」が大切です。
自分の思春期の頃と現代に生きる子供とでは環境もかなり違いますから、決して「根性がない」「怠けている」などと思ってはいけません。
子供の方もコントロールしきれない心身に対して不安や焦燥感を感じ、大きなストレスを抱えていますから、まずは「理解してあげること」から始めましょう。
症状があまりにひどい場合には、学校にも報告をし、必要ならば医師の診断書を提示しても良いでしょう。
元気いっぱいに走り回っているイメージのある子供の姿は、現代では徐々に少なくなっているようです。
それは生活スタイルと食生活、あるいは子供たちにも降りかかる精神的なストレスが大きな要因です。
自分の子供が「朝が苦手で起きられない」と感じたときには、たんなる怠けだと思わず、いろいろな可能性を疑ってみましょう。
そのまま気づかず放置してしまうと、のちに成人してからの人生にも暗い影を落とす可能性もあるのです。
〈まとめ〉
- 自律神経の成長が未熟なために中高生の朝はツライものになりやすい
- ゲームやスマホのやりすぎが自律神経のバランスに悪影響を与えて起きられなくなる
- 夜更かしをすることで体内時計が狂う
- 精神的なストレスで自律神経のバランスが悪くなる
- ”朝起きられない”という症状は「起立性調節障害」の可能性がある
- 起立性調節障害の原因は生活習慣や食生活の悪化・ストレスだと考えられている
- 起立性調節障害には適切な改善策をすぐに始めることが大切
- 自分の子供が起立性調節障害になったら親はまず病気を認識して理解することが大切