自律神経失調症が治らないと思ったら試してみてほしいこと
自律神経失調症を患い、診療内科や精神科に通っている方は多くいらっしゃるかと思います。
そのような方で、もし「数カ月通っているが治らない」「少し良くなってもまたぶり返してしまう」という方は、生活全体を一度見直す必要があるのかもしれません。
私の場合は、心療内科でもらった薬をしばらく飲んでもよくなることはありませんでした。とうぜん薬は一時的に症状を抑えるために処方されるものですので、これだけに頼っている限り根本から克服することはできません。
症状を根本から克服するためには、薬はあくまでも”補助”として使い、自ら改善に向けた行動を起こしていくことが大切です。
➡自律神経失調症は病院に通うだけでは治らない。自分でできる改善方法を取り入れることが大切
薬に頼りすぎていると自律神経失調症は治らない?
どこの病院に行っても比較的簡単に薬を処方してもうことはできますが、
- これからどうやって治していくのか?
- 具体的にどういったことを改善すれば良いのか?
- どのような行動が症状の改善につながるのか?
などを丁寧に説明してくれるところは意外に少ないと思います。
少なくとも私が通っていた複数の病院では、”症状の経過をみて薬の量を調節するだけ”という診療に近いもので、何の知識もなかった私はこれからどうやって治していけば良いのかまったく見当がつきませんでした。
それでも、このときは心身ともに疲れ切っておりまともな判断ができないくらいになっていましたので、とにかく先生のいうことを鵜呑みにせざるを得ない状況でした。
結局、病院に行く度に薬の量だけが増えていき、症状は良くなるどころかどんどん悪化していきました。
もちろん、中にはきちんとした治療方針を打ち立てている病院や医師も存在するはずですので、ドクターショッピングをすることで違う結果を得られる可能性はあるでしょう。
いずれにせよ、冒頭でも書いたように”薬はあくまでも補助”としてとらえ、それだけに頼らないようにすることが大切です。
生活全体(環境や考え方)を見直すことで初めて改善できる
自律神経失調症を発症する原因は人によってさまざまですが、仕事などのストレスが原因になることが多いようです。
ストレスは自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスを乱れさせ、それが原因で心身にさまざまな不調が起こります。興奮や緊張をつかさどる交感神経が優位になり続けてしまうと、動悸や息苦しさ、発汗、不安感などを感じやすくなります。
自律神経の働きを正常化するためには、”交感神経が優位な状態”をもとに戻さなくてはなりませんので、反対に副交感神経を活性化させるためにリラックス(休息)できる時間を意識してとる必要があります。
しかし、この”リラックス(休息)できる時間”というのは、単に「ゆっくり休む」ということだけでは不十分なこともあります。
できる限りストレスから離れて休息をとることは当然のこととして、以下のようなことも同時に行うようにしましょう。
- 毎日深い睡眠をとる
参考記事:質の高い睡眠をとって免疫力を高めることが自律神経失調症の改善につながる
- ストレスの修復に役立つ栄養素を摂取する
参考記事:食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法
- ストレスを抱え込まない(柔軟な)考え方を身につける
参考記事:自律神経失調症を治すための考え方・捉え方
- 自分なりのストレス発散方法を見つけ習慣化する
参考記事:自律神経失調症の改善に役立つ気分転換・リラックス法7選
- 運動で免疫力を高める、自律神経を整える
このような生活全体の見直しをすることで初めて、「緊張体質」から「リラックス体質」に変わることができることもあるでしょう。
一度狂ってしまった自律神経をもとに戻すことは簡単なことではありませんが、環境や行動を大きく変えることによって、確実に体質も変化していきます。
頭で考えるだけでは治らない。行動を起こすことが大切
これはまさに私がそうだったのですが、自律神経失調症を治そうと思ったときにいくら書籍やインターネットから克服に必要な情報を集めたとしても、なかなか行動に移すことができず結局やらずに終わってしまったということがあります。
こういったことはよくあることかもしれませんが、自律神経失調症の克服を遅らせてしまう原因になるということを忘れないようにしたいところです。
自律神経失調症を治したい一心で治療に役立ちそうな情報を探していれば、「治すためにはこういうことが大切なんだな」「こうすれば良くなるんだな」と思えるような気づきや発見を得ることはよくあるかと思いますので、その時点ですぐに何らかの行動を起こすようにしましょう。
私が自律神経失調症を克服するうえで役に立った方法は以下の記事でまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。