自律神経やホルモンバランスの乱れの改善に役立つ漢方療法│おすすめの漢方はどれ?
自律神経失調症をはじめ、心身全般の不調を改善する方法としてよく用いられるのが『漢方』です。
ストレスからくる自律神経の乱れや、女性が問題を抱えやすいホルモンバランスの乱れによって、『うまく眠れない』『不安や憂鬱がつきまとう』『肩こりや首こりがひどい』などの問題を抱える方は多いです。
漢方の世界ではずいぶん昔からこういった症状の治療に取り組み、漢方薬によって治療成果を上げています。
漢方は現代医療のように「症状に対して治療する」という考えではなく、病気の根本的な原因を掘り下げて見つけ出し、病気に対する人間の自己治癒力を強めることによって治療していく、という理念に基いています。
副作用や依存といったリスクが一般的な薬と比べて少ないことから、薬に頼ることに不安を覚える方に人気があります。
この記事の目次
自律神経失調症の漢方的な考え
東洋医学では自律神経の乱れからくる不調を「気の乱れ」と捉えます。
『気』と言ってもあまりピンときませんが、睡眠、活動、休息、食事、消化、代謝、排出などのサイクルも気の流れと考えてよいでしょう。
寝不足や栄養不足、便秘など、体調による心と感情の変化について、現代医学よりも早く着眼していたのが漢方療法だと言われています。
近年ではそれらも現代医学で証明されるようになり、漢方薬の効果も再評価され始めています。
自律神経やホルモンバランスの乱れの改善に役立つ漢方
「漢方は高額で飲みにくい」
こういったイメージをお持ちの方は多いと思います。
しかし最近では、錠剤や顆粒タイプの漢方エキスが売られており、気軽に漢方の力を試せるようになっています。また、漢方に比べるとずいぶんと安価で購入できます。
以下にご紹介するのは、とくに自律神経やホルモンバランスの乱れに効果的な漢方です。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
柴胡剤(さいこざい)と呼ばれる、抗ストレス作用が期待できる漢方のひとつが「加味逍遙散(かみしょうようさん)」です。
女性の不定愁訴や、ストレスなどからくる自律神経のバランスを整え、ホルモンバランスを改善します。
とくに、女性に起こりがちな「ほてり」や「肩こり」などの肉体症状、「なかなか治まらないイライラ」「倦怠感」「不安感」などの精神症状に悩む方によく選ばれる漢方です。
上記写真の『私の漢方薬』シリーズでは、通常では口にしずらい漢方を錠剤タイプにすることで、とても飲みやすくなっています。こちらは通販で簡単に購入可能です。
漢方薬局などに出向くことなく漢方を気軽に試せるのはとてもうれしいですね。
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↑5歳以上から飲める安心成分
『私の漢方薬』シリーズは、この他にも以下の2種類の漢方が用意されています。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、女性特有の不調に適した漢方です。
「気」や「血行」のめぐりを良くし、全身に大切な栄養を行き渡らせるはたらきをします。
冷え性やめまいの他、たちくらみや動悸などの症状の改善に用いられます。
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桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血行不良に働きかけ、足の冷え、生理不順などの緩和に効果的な漢方です。
女性だけでなく男性にも人気のある漢方で、頭重や肩こりに悩まされている方に選ばれています。
詳細&購入ページ>>【桂枝茯苓丸】の詳細ページはこちら
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
こちらはツムラの漢方製剤で、「顆粒タイプ」の漢方エキスです。
焦燥感が強く、イライラしがち、不安が常にある、落ち込み、不眠など、自律神経失調症の典型的な症状の改善が期待できます。
全身の緊張感を和らげて副交感神経を優位にする効能は現代医療でも抗不安薬などで使用されますが、こちらは生薬により似たような作用をもたらします。
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気剤(きざい)
気の流れを整える作用がある生薬の総称であり、鎮静作用のある生薬の調合により気を沈めて症状を緩和させる目的で使われます。神経症の原因である「気分」に対してダイレクトに照準を当てた漢方薬です。
代表的なものには以下の2つが挙げられます。
1)半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
のどの閉塞感やつまり、動悸、イライラ、不安などに効果を示し、交感神経が優位になった時の症状に向いている漢方です。
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2)柴朴湯(さいぼくとう)
のどの異物感やせき、不安感や気分のふさぎにも用いられる漢方です。
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承気湯類(じょうきとうるい)
東洋医学は「摂取」することよりも「排出」することに重きを置く傾向があり、食物の摂取、消化、代謝、排出までの工程も「気の流れ」の一つとして考えます。
「承気(じょうき)」とはこの一連の動作を言い、特に「便秘」に対して細心の注意を払います。腸内環境を整えて精神を安定させる方法の記事でも書いていますが、腸と脳は密接に連携していることは現代医療でも解明されはじめています。
腸の不調で起きる精神症状に対し、承気湯は効果を発揮します。
代表的な漢方には以下の2つが挙げられます。
防風通聖散
肥満、むくみ、便秘の症状が見られる方に適した漢方。また、高血圧や糖尿病の方にも選ばれる漢方です。
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桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
とくに生理前のイライラと便秘の両方が見られる場合に用いられます。
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病院や薬に抵抗がある方におすすめ
漢方やサプリメントは、病院で処方される薬と比べて副作用や依存の心配が少ないのが利点です。
病院通いや薬に抵抗がある方、症状が比較的軽い方はこういったものを活用するのも選択肢のひとつです。
私自信、病院で処方された薬をしばらく飲んでいましたが、やはり副作用や依存が強く出てしまい、ひどい頭痛や吐き気に悩まされました。
何とかその苦しみから逃れるために薬を飲むことをやめて、天然素材でできたサプリメントを活用しながら食事や生活習慣を見直すことで完治に至っています。
➡食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法
副作用や依存の出かたには個人差がありその人の体質や体調によって変わってくるため、まったく感じない人もいるようですが、もし副作用や依存がひどい場合は速やかに医師に相談することをおすすめします。
女性の不調には漢方系サプリメントがおすすめ
今では漢方に使われる素材を配合した和漢サプリメントも販売されています。
漢方系のサプリメントは女性特有の症状に悩む方に高い人気があり、薬を使わずに改善を目指すうえで役立てる方が多いようです。
漢方系サプリメントの中でも特に人気があるのは、「白井田七(しらいでんしち)」という商品です。
【動悸・不安感】に!おすすめのサプリメントの記事でもご紹介していますが、白井田七には田七人参(でんしちにんじん)という漢方に使われる植物が含まれています。
田七人参には「サポニン」と呼ばれる成分が含まれており、女性特有の症状に高い効果を発揮します。
サポニンは副腎皮質ホルモンに作用し、リラックスを司る副交感神経を活発にしますので、イライラやほてり、不安感などを抑制し、平常心を保つ手助けをしてくるのです。
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白井田七の公式ページ
【まとめ】
人の体と心は密接につながりがあり、その両者を取り持つのが自律神経です。
東洋医学はそれらはをトータルで捉えて同時に改善を促すために「体質のせい」と諦めていたような細かな疾患までもが治ってしまうこともあります。
完全に原因が解明されていない「自律神経失調」のような症状にこそ漢方薬の効果が期待できるのです。
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