自律神経失調症からパニック障害は併発する?~症状や原因、予防法~
自律神経失調症は様々なストレス症状を持ち合わせているため、発症した人の性格や考え方によって、ほかの精神疾患を併発することがあります。
ストレスの多い環境に置かれたり、不安を感じやすい人であれば、『パニック障害』を併発することも決してめずらしいことではないといいます。
”パニック障害”とは、
- 身体的な病気は無い
- 実際には生命の危険にさらされるような事態ではないが「発作」が起きる
- それが習慣化してしまう
といった精神疾患です。
逃げ場のない公共の場や、電車、エレベーターの中などで発症することが多く、段階を経て悪化していくケースもあります。
この記事の目次
自律神経失調症から併発したパニック障害の具体的な症状
アメリカ精神医学会の『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM-Ⅳ)に示された症状には次のような症状が記されています。
- 動悸する・息苦しくなる
- 心拍数が増える
- 気温に関係のない発汗
- ふるえる
- 窒息しそうになる
- 胸・腹部に不安感を感じる
- めまいがする、吐き気がする
- 現実感が無い
- 強い恐怖を感じコントロールできなくなる
- 死ぬかもしれないと不安になる
- 感覚が麻痺する
- うずく感じがする
- 冷たい・熱いと感じる
こういった症状を4つ以上同時に感じ、それらが「10分以内に最高潮に達する状態」が、パニック障害と診断される条件です。
自律神経失調症とパニック障害の関係や考えられる原因
自律神経失調症とパニック障害の関連性については、世界的に研究がされてある程度解明されています。
「精神的要因」と長く考えられてきましたが、それだけにとどまらず、現在では「脳機能」と深く関係していることが分かっています。
人間の感情の動きと連動しているといわれる神経伝達物質のうち、「ノルアドレナリン」が異常分泌をすることがパニック障害の原因とされています。
そもそもノルアドレナリンは、危機的な状況に陥った時に分泌される物質です。普段の生活では、仕事や車の運転、会議での発表や苦境に陥ったときに「やる気の源」としての”良い役割”ももっています。
適度に分泌をしているとほどよい緊張感を感じ、「やらなければならないこと」や「義務的な作業」をスムーズに行うことができます。
しかし、ひとたび「過剰分泌」しはじめると、怒りっぽくなったりイライラしたりするようになり、さらに分泌が増えると、「不安」や「恐怖」を感じはじめ、爆発するように「パニック発作」を起こします。
自律神経失調症になると交感神経が優位になる時間が多くなりますので、「緊張」と「硬直」が全身を支配してしまうようになります。するとノルアドレナリンが活性化することにもつながりますので、自律神経失調症患者はパニック障害を併発しやすいと言えるでしょう。
パニック障害を併発させないための予防法3つ
パニック障害が、『なんらかの原因で起きたパニック発作がトラウマ化』し、予期不安と妄想的な恐怖感を持つことで進行することは、前の項で書きました。
こういった経緯で起きるパニック障害については、精神科では「認知行動療法」などの”心理的な面”から治療を試みます。
しかし今回は「自律神経失調症から併発するパニック障害」に焦点を当てていますので、それに合った予防法をご紹介します。
①一日の終わりに『切り替えタイム』をつくる
自律神経失調症は、緊張感をつくる交感神経と、リラックスした状態をつくる副交感神経が”切り替わりにくくなる”ことで起きる症状です。
感情と自律神経、神経伝達物質はつながって相互干渉をしていますので、どこかの部分を切り替えれば他も切り替わりやすくなると考えられます。
リラックスをつかさどる副交感神経を優位にするために、一日のうちにちょっとした「リラックスタイム」を設けることが効果的な予防法だといえます。
さまざまなリラックス法がある中で、とくにパニックや不安感に悩まされている方に人気なのが『MENTハーブティー』です。
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くわしくは以下の記事を参考にしてみてください。
➡【徹底解説】MENTハーブティーの特徴や効果、口コミまとめ
②座禅・呼吸法を実践する
パニック障害の原因である「ノルアドレナリン」は、本来「セロトニン」という脳内物質によって抑制されているため、健康に害はありません。
しかし、セロトニンは極度のストレスが加わるとみるみる減少してしまいますので、やがて不足しがちになり、ノルアドレナリンなどの興奮物質を抑制することができなくなります。
このときに起こりやすい精神疾患がパニック障害です。
精神疾患全般に効果を発揮する治療薬、SSRIやSNRIなどは、脳内にセロトニンを満たす作用で症状を緩和させますので、『パニック障害には十分なセロトニンが必要』だということになります。
薬を使わずにセロトニンを効率よく分泌させる方法としては、「呼吸法を取り入れた座禅」が有効だと研究者のあいだで注目されています。
以下がその呼吸法(座禅)のやり方です。
- 目を閉じて楽な姿勢で座る(あぐらにこだわらなくても良い)
- 4秒かけて息を吸い込む
- 7秒間息を止める
- 8秒かけてゆっくりと吐き出す
これを1日15分程度、3ヶ月間以上行えばセロトニン神経が強化されて分泌量も向上していくそうです。
➡セロトニン対策に!リラクミンクリアの特徴や強み、口コミを解説
③リラックス・精神安定作用のある栄養素を摂取する
自然界にある食品の中には、人間の神経と精神をリラックスさせる効果のある食品がいくつかあります。
現在では世界各地で古くから民間療法として利用されてきた、「精神障害に効果の高い伝統食品」も入手できるようになっています。
以下の食品と成分は、自律神経失調症やパニック障害、または不眠症やうつ病などにも効果が期待できるものたちです。
- ノニ(質の高い睡眠が得られる)
- クワンソウ(沖縄の伝統野菜で精神の高ぶりを抑える効果)
- グリシン(睡眠中に心身の疲れを取り去る効果)
- ギャバ(セロトニンに次ぐ鎮静作用がある)
- トリプトファン(セロトニンを作り出す原料となる)
毎日の食生活の中に、こういった成分・食品を摂り入れることで、こまめなストレスケアと神経伝達物質のバランス調整ができるようになります。
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➡【マインドガードDXの効果・口コミ・評判】をまとめてみました
➡マインドガードDXは薬や漢方と併用して飲んでも大丈夫なのか?
この記事のまとめ
- 自律神経失調症が慢性化することでパニック障害が併発しやすくなる
- 自律神経失調症から併発されるパニック障害は「ノルアドレナリン」の暴走が原因
- 「セロトニン」が不足することでも「ノルアドレナリン」の分泌が過剰になる
- 1日の中に「切り替えタイム」をつくることが予防にもなる
- 「座禅・呼吸法」がパニック障害の改善につながる
- 徹底的にリラックス作用のある栄養素を取り入れ予防と改善につとめると良い