電車やバスに乗るのがつらい!息苦しさや動悸がする具体的な症状や原因

電車やバスに乗ると息苦しく感じたり、動悸が高まったりする人がいます。

こういった症状を、精神医学的には「不安障害」とよびます。

病院で検査をしても数値として異常は表れないため、どうしても我慢したりそのまま放置してしまいがちになります。

しかし、放っておくと症状が悪化し「パニック障害」や「引きこもり」、「うつ病」などの重度の障害に進行することもあるため、早急な対処が必要です。

このページでは、電車などで動悸や息苦しさを感じる症状や原因などをくわしく解説します。

不安障害の症状

不安障害の表れ方は人によってさまざまです。

患者それぞれに「発作を引き起こす対象・環境」が違い、電車やバス以外にもエレベーターや映画館、人混みなど、苦手な場所があります。

具体的な症状としては以下のようなものが挙げられます。

  • 動悸
  • 息苦しい、過呼吸
  • 強烈な不安感、緊張感、恐怖感
  • 発汗
  • めまいやふるえ
  • 現実感の喪失

たいていは数分から数十分続き、ひどい場合にはパニック発作を起こすこともあります。

頻繁にこういったことが続くことで、「またあんな状態になるのではないか?」と、その状況自体にストレスを感じる「予期不安」を抱くようになることもあります。

不安障害が長期化すると外出そのものが嫌になり、人がいるところを避けるようになる「広場恐怖症」や、他者とのコミュニケーションに苦痛を感じてしまう「視線恐怖」や「表情恐怖」という症状に発展する怖れもあります。

自律神経失調症からパニック障害は併発する?~症状や原因、予防法~

息苦しさや動悸の原因

電車やバスに乗る、大勢の人と同じ空間にいる・・・

こういったごく普通の出来事で不安障害が起きるのには「自律神経」が関係しています。

呼吸や心臓の動き、発汗、消化器官などはすべて自律神経が活動させていますが、これらは人が意識しなくても、必要なときに必要なだけ働くように自律神経が管理しています。

この自律神経のバランスが崩れて適切な働きができなくなり、”暴走”してしまうことが不安障害を起こす原因です。

自律神経は、ストレスによってバランスを崩すことがわかっていますが、その逆もあります。

精神的な要因以外で自律神経が崩れる原因には以下の様なものが考えられます。

  • 熟睡できない、寝つきが悪い
  • 食生活の乱れ
  • アルコールやカフェイン、砂糖類の過剰摂取
  • 運動不足などの生活習慣全体の乱れ

これらは精神的な要因がなくても自律神経のバランスを崩してしまう原因です。

とくに注意をしなくてはならないのが「食生活」「睡眠」です。

食生活においては「アミノ酸」や「ビタミン」が不足することによって自律神経が乱れることがあります。そのためこれらの栄養素を手軽に摂取できるサプリメントをうまく活用し、食事の不足分を補うことも効果的です。

自律神経の乱れによって動悸や不安感が起こるしくみや、効果的な栄養摂取については以下の記事でくわしくご紹介していますので、よろしければ合わせてご覧ください。

不安・憂鬱・緊張・ストレスのためのサプリ

 

「うまく眠れない」「途中で目が覚めることがある」

といった方は、睡眠の質が低下していることが不調の原因になっているかもしれません。

まずは深い休息をとることを意識し、徐々に体調を整えていくことが大切です。

まとまった睡眠時間を取りにくいような場合は、休息の質を高める成分をサプリで摂取しましょう。休息が深まれば、少しずつ「リラックス体質」へ近づき、それが動悸や不安感といった緊張状態を緩和させることにもつながります。

以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひご覧ください。

心を落ち着かせて気分を安定させる『ラフマ』-効果・摂取方法・サプリ-

 

自律神経失調症になると、小さなストレスが何倍も大きなものに感じるようになってしまうことがあります。

電車やバスに乗るだけで息苦しくなったり、動悸が高まるのは、「ストレスに対しての抵抗力が低下したこと」も原因になります。

まずは毎日の生活習慣を見直し、ストレスケアをひとつでも多く取り入れていくことが大切です。

おわりに

不安障害の難しいところは「原因」が予想もしないところにあることと、「見えないところで進行していく」ところにあります。

症状として現れたときにはかなり病状が悪化しており、そこからは急速に「パニック障害」や「うつ病」に進行してしまうのです。

食生活と睡眠、生活習慣の見直しをすることが治療の第一歩だといえるでしょう。

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【この記事のまとめ】

  • 電車やバスで息苦しさや動悸を感じるのは自律神経失調症が原因
  • 不安障害の症状は人によってさまざまだが検査では表れることはない
  • 「食生活の悪化」「睡眠障害」「アルコール」「運動不足」が自律神経を狂わせる
  • 食生活の改善と質の高い睡眠が不安障害克服の基本になる


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