誰かに相談することで症状改善に繋がる│一人で抱え込まない

自律神経失調症になると、「人に会いたくない」「一人になりたい」「人混みが苦手になる」などの症状が出ることがあります。

これは私自信も経験しているためすごく気持ちがわかります。

人に会おうと思っても、

  • うまく話せるかわからない
  • どうせ誰もわかってくれない
  • 変なやつだと思われそう
  • ドキドキする、緊張する
  • 漠然とした不安がつきまとう

こういった思いや症状はないでしょうか?

【発症から完治までの道のり】私が自律神経失調症を薬に頼らず自力で完治するのに役立った6つの改善法でも書いているとおり、私は発症してから克服するまでの約2年間、自分の症状をまともに打ち明けることができませんでした。

まさしく上記に挙げたような気持ちや症状に悩まされていたからです。

しかし、今思うことは、「もっと早く誰かに相談するべきだった」ということです。当時の私はプライドが高く、他の人に相談することを色んな意味で恐れていました。

結局、症状が悪化して病院にいくことになったので、医者にすべて話すことになったのですが、これを機に何か吹っ切れるものがあり、誰にでも比較的オープンに話せるようになりました。症状が良くなり始めたのはこの辺りからです。

自分の殻にこもるほど症状は悪化する

私の場合、どんなに症状がつらくても顔に出さず、ずっと「大丈夫なふり」をしていました。

「どうせわかってもらえない」「自分の力だけで何とかするんだ」と、強がりなのか見栄なのかよくわからないものに縛られ続けていたのです。まるで自分以外の人たちみんなが「敵」のように思えて、完全に自分の殻に閉じこもっていました。

周りの人たちはそんな私しか見ていませんので、心配したり気にかけることはしません。当然のことですね。

自分の殻にこもると、「自分の考えがすべて正しい」みたいな錯覚をし始めます。正確にいうと少し違う部分もありますが、結局は誰のことも信用できなくなっていたのです。

そうすると、すべて自分の中にある情報だけで解決しようとしてしまい人の意見を求めなくなるので、新しい考え方や知識がまったく入ってこなくなります。

これが症状を悪化させる原因になります。

症状改善のためには先に出す(アウトプットする)ことが大切│出入りの法則

ここからは少し宇宙学のような話になりますが、決して難しい話ではありません。

「出入り」という漢字を見たとき、先にくるのは「出」という漢字です。何かを始める際や状況を変えたい場合は先に出すことが大切だと言われています。

症状の改善を考えたとき、まず試みるのは書籍やインターネットなどから新たな知識を取り入れることだと思います。

もちろんこれも大切なことですが、その前にやはり出す(手放す)ことが大切です。先に出すことで本当に必要な情報だけが入ってくるようになります。

「自分の中だけで抱え込んでいた思いや気持ちをすべて吐き出す」ということを先にやると、吐き出した分と同じ量、もしくはそれ以上の必要な情報が入ってくるようになります。これは「出入りの法則」といわれるもので、物事の陰陽に基づく不思議な法則です。

発散すると言っても、決して「ただの愚痴」にならないように注意しましょう。つらいこと、悩んでいること、変えたいと思っていることを素直に発信することで、初めて本当の効果を得られるようになります。

このように、自分の殻にこもり何も外に発信せずにいると、新たな考えやひらめき、気付きなどはまったく入ってきませんので、まずは身近にいる人へ発信したり相談してみることから初めてみるのが良いかと思います。

自分の思いや苦しみを素直に話すうちに、「自分が本当に思っていること」や「変えたいと思っていること」が整理されてきます。すると変化するために必要な情報を自然と求めるようになり、また吸収できるようになります。

これは実際に行動してみないとなかなか実感できることではありませんので、ぜひ一度試してみてください。



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