自律神経失調症を改善するためのヨガ│効果とやり方まとめ
自律神経失調症に悩む人の間で注目されている改善方法に、「ヨガ」があります。
自律神経失調症の治療は専門的な精神医療をもってしても難しいとされていますが、ヨガをはじめたことで少しずつ症状を軽減させる人もいるようです。
ヨガの歴史は非常に古く、やり方の種類もたくさんありますが、「自律神経失調症の改善」を目的とする場合にはそれほど難しいものではありません。
ここでは、自律神経失調症に効果的なヨガをいくつかご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
この記事の目次
自律神経失調症の改善になぜヨガが効果的なのか
「ヨガ」が自律神経失調症に効果的な理由は、人体に対する考え方が影響しています。西洋医学では「肉体は肉体」といった捉え方をし、たとえば心臓が悪ければ、心臓に起きている疾患そのものを治療します。
これに対しヨガを始めとする東洋医学では、「肉体に起きる症状の前の段階」に視点を向けます。
その”前段階”の一つが「自律神経」なのです。
自律神経の乱れを改善するために「リラックス状態」を作り出し、免疫力・抵抗力・生命力を強化するのがヨガの目的だといえるでしょう。
そしてその自律神経の調整のために行われているのが「ポーズ」「呼吸法」「瞑想」といった、有名なメソッドなのです。
病院での自律神経失調症の対処策としては、抗不安薬や睡眠導入剤など、”つらい症状を一時的に抑えるもの”に終始されていますが、ヨガならば自律神経の乱れそのものにアプローチできるわけですから、高い効果が期待できるのは当然だといえるでしょう。
ヨガに期待できるその他の効果
ヨガには「無数」といっても過言ではないほどの健康効果が期待されています。
ここでは自律神経失調症のような精神から引き起こされる症状に対しての効果を挙げました。
〈ヨガで改善が期待できる症状〉
- 情緒不安定
- 肩こり、首こり
- 冷え性
- 血行障害
- 肥満
- 異常な発汗
- 動悸、息切れ
- 食欲不振
- 睡眠障害
- 免疫力の低下
- 自己免疫疾患
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経失調症
上記のように、期待できる効果が広範囲にわたることが分かります。
一つの症状に対して一つの効果を示す西洋医学の治療薬とは全く違った性質がヨガにはあります。
自律神経失調症に効果的なヨガのやり方
では、実際に自律神経失調症に効果的で、かつ初心者でも取り入れやすいタイプのヨガをご紹介します。
まず、ヨガで大切なことは「呼吸法」です。
これはどんなポーズを取るときにでも意識しなくてはならず、ヨガには欠かせないものです。
ヨガにはたくさんの呼吸法がありますが、基本の呼吸法である「腹式呼吸」でするものがほとんどです。
深呼吸などは「胸」を意識した呼吸になりますが、腹式呼吸は「お腹」を意識した呼吸法になります。この呼吸法はポーズを取っているあいだも続けるようにしましょう。
そして、ヨガのもう一つ特徴である「ポーズ」です。
ヨガのポーズも呼吸法と同様にたくさんの種類が存在しますが、初心者でもかんたんに行え、自律神経の調整効果が高いものに「立木のポーズ(ブリクシャーサナー)」があります。
〈立木のポーズのやり方〉
- 体の力を抜いて両足で立つ
- 右足を上げ、左足の膝上にかかとを引っ掛けるようにして止める(片方だけ座禅を組んだような状態)
- 両手を合掌し、そのまま天井に向けて伸ばす
- 片足で静止した状態で、できるだけ長くポーズを維持する
片足で立つだけのかんたんなポーズですが、バランスをとるために全身の各機能はかなり活発に働きます。
これにより、体中のセンサーが目覚めて自律神経を調整することができるのです。
「ヨガ」には外科的な施術はあまりありませんが、精神や自律神経の症状には非常に効果的な改善能力をもっています。
栄養管理とヨガは、これからの自律神経失調症の治療の主流になるかもしれませんね。
上記にご紹介した以外にも、たくさんのヨガポーズがありますので、YouTubeなどでやり方を学びながら実践してみてください。
ヨガが学べるおすすめYouTube
〈まとめ〉
- 「ヨガ」は対処法ではなく自律神経そのものにアプローチするので改善効果が高い
- 「ヨガ」には精神面だけでも多くの改善効果が期待できる
- 「腹式呼吸」は基本的なヨガ呼吸
- 「立木のポーズ」は自律神経の改善に効果的