肩や首のこり・眼精疲労 原因や具体的な症状
肩や首のこり、眼精疲労などは体質や職業病、食生活などが原因と思われがちですが、自律神経失調症が原因で発症している場合が多くあります。
こりや眼精疲労などは血行不良によるものが多く、デスクワークなどによって長時間同じ態勢が続くことや姿勢の悪さによって引き起こされます。
また、自律神経のバランスが崩れ、筋緊張が高まることでもコリが発生します。
この症状がひどくなると、肩や首のこりだけでなく、背中が痛くなったり、慢性的な疲労感が続くようになりますので、早めの対処が必要です。
【1.肩こりや眼精疲労の症状】
自律神経の不具合から影響を受けるこりや眼精疲労の症状には次のようなものです。
- デスクワークで長時間パソコンを操作している時に肩がこり、ストレッチをしても改善されない。
- 首が回らなくなったり、寝起きによく寝違えるなどが頻繁に起きる。
- 目がかすんだり、充血するなどの症状がある。
食生活や姿勢、運動不足に気をつけていてもこういった症状が現れ、良くなったり悪くなったりが頻繁に繰り返される場合には自律神経失調症の疑いがあります。
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【2.自律神経との因果関係】
自律神経は収縮、緊張を担う交感神経とリラックスを担う副交感神経で構成されています。
人が精神的ストレスを受けると、交感神経が刺激され、恐怖や不安、焦りなどの症状が出始めます。
ストレスが長期にわたることで、次第に疲労し始めた自律神経に不具合が生じ、交感神経のスイッチが入ったままになってしまうことがあるのです。
こうなると常に体は緊張をした状態が続くことになり、血管は収縮し、血液の流れの絶対量が減っていきます。
血液からの栄養素の流入がなくなると、栄養不足になった部分が固く硬直していき、これが肩や首のこりの原因となってしまいます。
また、目の周辺は髪よりも細い毛細血管により栄養や酸素を受け取っていますので、血流が悪くなると肩こりなどよりも早く症状が現れます。
酸欠になると視界が歪んだりかすんだりするのはこのためで、十分な酸素と栄養素が血流により運ばれなくなると視力に大きく影響するのです。
この状態は長いデスクワークなどで目を酷使した時の症状に非常に似ており、「目が疲れた」と錯覚してしまうことも多いようです。
また、肩こりや首のこりによりさらに血流が悪くなることで悪循環のよう眼精疲労も悪化するため、この2つの症状は相互関係にあるとも言えます。
【3.悪循環が起きる】
心に悩みや焦り、不安、恐怖などがあると自律神経が緊張状態を起こして肉体的な疾患につながりますが、逆に体調が優れないことで気が重くなり、精神的なストレスとなることもあります。
最初の原因が肉体的、精神的のどちらかであっても長く改善しないままでいると、悪循環が起きて両方に障害が出始めることがあります。
出来る限り早めに心身の不調を改善するためのアクションを起こすことが大切です。
【まとめ】
自律神経は自動的に働き、生命活動に欠かせないものです。
人の意志とは関係なく活動を続けるたくましい器官ですが、数えきれないほどにさまざまな事象から影響を受けて正常な機能を果たさなくなる脆いものです。
その働きの範囲は全身に及ぶために、自律神経失調症が発症した後に現れる症状の一部に肩や首のこり、眼精疲労などがあるのです。