完璧を求めすぎず柔軟な考えを持つと人間関係は楽になる
ストレスを「受けやすいか」「受けずらいか」は、その人の性格によっても左右されるそうです。
ストレスを受けやすい方の中でも特に多いのは、「完璧を求める」性格をもつ人だと言われています。
心と体に蓄積された”ストレス”は、許容量を超えると爆発を起こし、うつ病や自律神経失調症などの精神疾患につながる可能性も否めません。
ここでは、完璧主義の人がストレス障害を起こしやすい理由や、その改善方法などをまとめてみます。
この記事の目次
完璧主義とはどんな性格や考え方をいうのか?
「完璧主義」とは、自分の決めた形や価値観から外れるのを極端に嫌う性格のことを言います。
- 自分の思い通りに物事を進めることにこだわる
- ささいなことでも決めたこと以外の結果になると納得できない
- 中途半端が嫌いで、最後まできっちりとやり遂げたい
- 何か気になることがあると、解決するまで気持ちがおさまらない
といった性格です。
きちんと物事を行おうとする性格ですので、仕事をするうえではメリットはたくさんあると思います。
しかし、自分の意見に固執し融通が利きかない、またそれによって受けるストレスが多いというデメリットがあるのも事実です。
自分でできる自律神経失調症改善法でも書いていますが、完璧主義者は受けるプレッシャーが多いため、ストレスだけでなく、緊張や不安も感じやすい傾向にあります。
完璧主義はストレスの塊?人間関係における完璧主義のデメリットとは
完璧主義の人は、会社や家族内・友人とのあいだに摩擦をつくりやすいという一面があります。
人間にはそれぞれに個性があり、100%同じ意見の人はいませんから寛容さがなければどうしても他人とぶつかってしまいます。他人との衝突はストレスになることは言うまでもありません。
さらに、完璧主義の人は仕事の進み具合や周囲の人の言動などにも神経質になりがちです。「これはこうしなければダメ」という強迫観念のようなものに縛られ、自分だけでなく他人にも厳しい目を向けてしまうこともあるようです。
人間関係の”外部からのストレス”と、自分の中から起きる”内部からのストレス”の両方が蓄積していきますので、この考えが行き過ぎると「ストレスの塊」になってしまう危険性があります。
考え方の柔軟さを身に付ける方法3つ
完璧主義の考えが強すぎると、自律神経失調症やその他の精神疾患にかかるリスクは高まると考えられます。
今抱えているストレスや症状を悪化させないためにも、柔軟な考えを持つようにしましょう。
以下に、考え方に柔軟さを身につけるための方法を3つご紹介します。
1.自分の考えに疑問をもつ│相手の正しい部分を探す
完璧主義の人は自分の考えに固執し過ぎ、それが通らないとイライラとストレスを溜め込んでしまう傾向があります。
考え方に柔軟性を持つためには「もしかしたら自分は間違っているのではないか?」と疑問をもつことも大切になってきます。
”信念”をもつことも素晴らしいのですが、それが行き過ぎてしまうと、”強いストレス”になってしまうことがあります。
まずは他人の話によく耳を傾け、そして自分の考えが間違っている可能性があることを素直に自覚することで、極端に偏った考え方になるのを予防することができます。
2.運動をして気分転換をする
完璧主義の人は集中力が高く、疑問や問題に対して一日中考えてしまうことがあります。
思い込みが激しいために、脳の使い方も単調になってしまう傾向があるそうです。
こういったときには「発想の転換」をして脳のモードを切り替えるのが有効です。
脳のモードを切り替える方法はたくさんありますが、中でも即効性があるのが「運動」をすることです。
「思考」から「運動」へと一度脳を切り替え、そしてまた「思考」へ戻ったときには堂々巡りをしていた考え方がリフレッシュしていることでしょう。
できればウォーキングのような、あまり負担がかからない有酸素運動などが理想です。
3.ドーパミンの暴走をセロトニンで抑える
完璧主義の人が求めるものは、文字通り「完全な状態」であり、それが実現できないと心が乱れやすくなります。
このときの脳内では、「ドーパミン」という神経伝達物質が暴走している状態です。この異常事態をコントロールしてくれるのが「セロトニン」という別の神経伝達物質です。
完璧主義の人はドーパミンが分泌する機会が多いため、この火消し役のセロトニンが不足しがちになります。
セロトニンは、食事からとれる「トリプトファン」というアミノ酸が原料になり作られますので、サプリメントなどで効率よく摂取すると良いでしょう。
➡セロトニン対策に!リラクミンクリアの特徴や強み、口コミを解説
おわりに
完璧を求める人は、努力家で仕事も良くできる方が多いそうです。
会社でも信頼され、ある程度の地位を築いていることも少なくありません。
しかし完璧を求める考えが行き過ぎると、周囲との関係がうまくいかずストレスを感じ、また自分自身を追い込み過ぎることでストレスを感じるようになってしまいます。
健康的に社会で活躍するためには、このバランスを上手にとることが大切なのかもしれません。
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【この記事のまとめ】
- 完璧主義とは、自分の決めた形や価値観から外れるのを極端に嫌う性格のこと
- 完璧主義は人間関係やストレス問題に対してデメリットが多い
- 完璧主義を克服するには考え方に柔軟性を持つことが大事
- 自分の考えに疑問をもつことで柔軟さがうまれる
- 運動をして脳のモードを切り替えると効果的
- ドーパミンの暴走をコントロールするセロトニンを分泌させることが効果的