ストレスに強くなる「ビタミンB群」を摂取して精神疾患を予防しよう
近年では、「食べ物と精神疾患の関係」がさかんに研究されており、精神的な問題だと思われていた「憂鬱」や「イライラ」「不眠」などの症状は、「栄養不足によってももたらされる」ことがわかり始めています。
アミノ酸やミネラルなどがとくに注目されていますが、忘れてはいけないのが『ビタミンB群』の存在です。
このページでは、人の精神や神経に深く関係する『ビタミンB群』の効果や、不足するとどうなってしまうか?などをまとめました。
この記事の目次
ビタミンB群とはどんなもの?
ビタミンB群には以下のような種類があります。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ナイアシン
- パントテン酸
- 葉酸
- ビオチン
これらを総称したものがビタミンB群です。
主にアミノ酸や糖質をエネルギーに変換する働きをします。
また、各臓器や筋肉などの細胞を作り出すのを補い、損傷した部分を修復する役割ももっています。
ビタミンB群が不足するとどうなるの?
ビタミンB群は細胞組織の産生や修復などに関わりますので、不足することで肉体は疲労して老化が進みます。
これは精神面でも同じことが言えます。
『脳』といえどもタンパク質やアミノ酸でできた細胞体ですので、疲労が蓄積して新陳代謝が悪くなることで脳機能が衰えてきます。
ビタミンB群の不足は、間接的に「精神状態」や「神経」に悪影響を与え、さまざまな精神症状の原因にもなると考えられます。
- 焦燥感
- うつ病
- 自律神経失調症
- 無力感
- 精神不安定
- 睡眠障害
- 健忘症
- 統合失調症
このような心の病は、多くの場合ストレスからもたらされることがわかっていますので、ストレスケアに欠かせないビタミンB群をとることは症状の予防にもつながると考えることができるでしょう。
➡食生活を見直して自律神経失調症を改善する│セロトニンを増やす栄養素と食事方法
ビタミンB群の効能や効果にはどんなものがある?│精神面への影響
睡眠障害や精神疾患、または不眠症や自律神経失調症などの症状に、ビタミンB群がいかに作用をして力を発揮するかをみてみましょう。
ビタミンB1
脳の中枢神経の新陳代謝に作用し、精神安定を促します。ストレスにも強くなることで新たな不安や恐怖を作り出しにくくなることが期待できます。
ビタミンB6
ビタミンB6は、脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなど)を産生する酵素を活性化させます。とくに睡眠に深い関係のある「セロトニン」が活性化することで、高まるマイナスの感情を抑制することにも役立ちます。
ビタミンB12
ビタミンB12は自律神経などの神経系統の正常化に役立ち、痛みや不快感、それにともなう集中力の低下などの予防が期待できます。
ビタミンB群はどんな症状に効果的なの?
ビタミンB群が不足していると、さまざまなつらい症状が現れます。
以下に当てはまるものがあれば、ビタミンB群が不足している可能性があります。
- 長期にわたる疲労感
- 肌荒れ・抜け毛
- 抑うつ感
- 落ち着かない
- 夜眠れない、または目覚めがスッキリしない
- 眠りが浅い
- ストレスが溜まっているように感じる
これは精神面の症状ですが、過度に不足してしまうと「ウェルニッケ脳症」などの神経障害、または「脚気」といった末梢神経障害という、深刻な事態を招く危険性もあることを覚えておきましょう。
ビタミンB群が効率よく摂れる食品は?
ビタミンB群はタンパク質の多い食品に多く含まれている栄養素で、以下のようなものから摂取できます。
- 豚肉・鶏肉などの肉類
- 動物のレバー
- うなぎ、かつお、さけ、まぐろなどの魚類
- シジミ、赤貝、あさり、はまぐりなどの貝類
- すじこ、いくら、卵
- 納豆、枝豆などの豆類
野菜類にも含まれるものはありますが、肉類と比べると微量です。
ですが、こういった肉類などの食品を食べ過ぎるとタンパク質の過剰摂取となり、肝臓や循環器系などに負担をかけてしまいますので、サプリメントなどの健康食品をうまく利用して補給することをおすすめします。
ただし、化学的に作られたビタミン剤も多数出回っており、安全性が疑問視されています。
当サイトで何度もご紹介している『マインドガードDX』には、天然素材が主成分として配合されており、ビタミンB群はもちろん、精神の安定やストレス対策に役立つ成分が豊富に含まれています。
興味のある方は以下の記事を参考にしてみてください。
➡マインドガードDXを飲んでどうなった?効果(心身の変化)とメリットデメリットまとめ
おわりに
人間が摂取しなければならない「三大栄養素」である、たんぱく質、脂質、糖質の次に大切なのがビタミンB群です。
いくら細胞をつくり新陳代謝の原料となる栄養分を摂取しても、ビタミンB群がなければ代謝せず無駄になってしまいます。
特に精神疾患患者や不眠症を患っている人はビタミンB群が不足がちですので、自分の栄養状態をまずチェックしてみましょう。