自律神経の乱れによる早朝覚醒~具体的な原因や対策~
強いストレスを受け続けたことなどが原因となって自律神経が乱れてしまうと、神経が過敏になり、朝早くに覚醒してしまうことがあります。
「目覚まし時計をセットしたのは7時なのに、4時に覚醒してしまった」「二度寝しようとしても覚醒してできない」といった具合にです。
月に1回くらいそういったことがあっても問題ありませんが、一週間に3、4回起こる場合は『不眠症』を疑った方が良いかもしれません。
不眠症(早朝覚醒)は、意外と本人も気が付かないことが多いようです。「最近は早く起きられるようになったな」くらいにしか思わない人が多いからです。
年齢を重ねるにつれて早起きになることがありますが、全ての原因がそれにあてはまるわけではありません。
この記事の目次
早朝覚醒が続くとどうなる?
早朝覚醒が続くと、睡眠不足になりますので、『日中にボーっとして集中できない』『仕事のミスが増える』『記憶があいまいになる』などの症状が出始めます。
また、そういった症状が『不安感』や『落ち込み』、『自己嫌悪』を呼び、自律神経失調症やうつ病などに発展してしまうこともあります。
そのため、少しでも早く対処することが大切です。
早朝覚醒の原因
早朝覚醒の原因はいくつか考えられますが、ここでは『自律神経の乱れ』を取り上げます。
様々なページでご紹介していますが、自律神経は『交感神経』と『副交感神経』で成り立っています。
- 交感神経は興奮や緊張の役割
- 副交感神経は沈静やリラックスの役割
簡単にいうと上記のようになります。
早朝覚醒の原因は、交感神経(興奮・緊張)のはたらきが過敏になり、スイッチが入ったままになっているからと考えられます。
交感神経の過敏になるのは、
- 日中にすごく緊張・興奮したことがあり、それが治まりきっていない
- 翌日に大事な出来事があり、緊張したり不安を感じている
- 長期間、ストレス(緊張)を受け続けている
などが原因です。
中でも多いのは、仕事や人間関係によるストレスが長期間続いているケースです。
人は、ストレスを感じると心身が緊張しますが、それが長期間続くと、知らず知らずのうちに『緊張癖』がついてしまうそうです。
こうした状態によって交感神経が過敏になってしまうことが、早朝覚醒の原因です。
早朝覚醒の対策3つ
【大前提】早く起きてしまっても光を浴びない
朝3~5時に覚醒してしまうという方は、体内時計に狂いが生じている可能性があります。
人は朝の光を浴びる時間によって体内時計のリズムが決まります。
もし早朝に起きてしまっても(本来起きようと思っていた時間までは)、朝日を浴びたり、電気をつけたりすることは避けましょう。
予期せぬ時間に光を浴びないために、遮光カーテンやアイマスクを活用することをおすすめします。
早朝覚醒に悩まされているという方はまずはここから初めてみてください。
日中の運動によって熟睡度を高める
熟睡度を高めることが早朝覚醒の改善につながることがあります。
しっかり熟睡するためには、日中の運動が有効といわれています。運動することで質の高い睡眠をとる条件が整い、早朝覚醒を防ぐことに繋がります。
運動の内容はあまり激しい運動ではなく、ウォーキングや軽いジョギングなどが良いでしょう。
また、太陽の光をしっかり浴びることも大切ですので、屋内ではなく屋外で行うことをおすすめします。
セロトニンを増やして精神の安定を図る
『精神の安定』や『安眠』と深くかかわっているのが『セロトニン』という脳内物質です。
セロトニンが十分に分泌されていると
- リラックスして熟睡しやすい
- 寝つきがよくなる
- ストレスに強くなる
- やる気がみなぎる
- 疲れにくい
セロトニンが不足すると
- イライラする
- 緊張しやすくなる
- 睡眠障害が起こる
- 疲れやすくなる
- やる気が沸かない
セロトニンにはこのような特徴があります。
セロトニンは、サプリメントなどで手軽に補うことをおすすめします。
セロトニンが十分に分泌されるようになれば、気持ちが落ち着き、精神が安定してきます。
熟睡できるようになることで、変な時間に覚醒してしまうことも少なくなるでしょう。
早朝覚醒以外にも、「寝つきが悪い」「眠りが浅い」などの不眠症状に悩む方も増えているようです。
そんな方は、この記事と所々似たようなことを書いていますが、【眠れない・眠りが浅い】などの不眠症状~原因と改善方法~も参考にしてみてください。
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