【日中の強い眠気】はなぜ起こる?原因や症状、改善法を解説します
いつもと同じような時間眠っていても、日中に耐え難い眠気を感じることはありませんか?
人の体には”バイオリズム”があるため、たとえ健康な人でもたまにこういった状態になることがあります。
しかし、毎日のようにこのような状態が続くのならば、「自律神経失調症」を疑わなければなりません。
このページでは、自律神経失調症から引き起こされる日中の眠気の原因や具体的な症状をまとめました。
この記事の目次
日中に「眠い」と感じる症状
自律神経失調症になると「睡眠」に対しての悪影響が目立ちはじめます。これが長期化すると不眠症になることも少なくありません。
初期症状は、活動している「日中」にまず現れてきます。
- 日中に強い眠気を感じる
- 朝目覚めてから数時間経たないとスッキリしない・思考能力がない
- 朝ボーっとして方向感覚までおかしくなる
- 朝起きてから体温が上がらない
- 就寝時間になっても眠くならない(不眠症)
- 夜中に何度も目が覚める
自律神経失調症になると、単なる「不眠症」だけでなく、海外旅行をした人が経験する「時差ボケ」のような症状も現れます。
日中の眠気は生体リズム(体内時計)が原因!自律神経失調症との関係とは?
人の体は、自然界のリズムに影響を受けて連動します。
こういったリズムを「体内時計」「生体リズム」「サーカディアンリズム」などとよびます。
生体リズムは自律神経を操作して、体中の生体機能をスケジュール通りに動かしているので、自律神経失調症になってしまうと全身の時間感覚がおかしくなってしまうのです。
その生体リズムの本体は、脳の中心部の「視床下部(ししょうかぶ)」にあります。
24時間、週、月、年、季節などの正確で緻密なリズムをもっていて、必要に応じてさまざまなホルモンを分泌し、「自然界」の動きと同調する仕組みです。
代表的なホルモンでは、覚醒ホルモンである「コルチゾール」や睡眠ホルモンの「メラトニン」などがあり、自律神経をコントロールしています。
しかし、自律神経失調症になってしまうと、これらのホルモンの分泌に悪影響を与え、人間の「眠る」「目覚める」といったペースに乱れが起きるのです。
「日中に眠たくなる」「夜暗くなっても眠くならない」というのは、自律神経失調症による生体時計への悪影響が原因だったのです。
➡自律神経失調症による不眠症にマインドガードDXをおすすめする理由
自律神経失調症による「眠りの浅さ」も原因のひとつ
睡眠中は自律神経の「副交感神経」が優位な状態でないといけません。
しかし、自律神経失調症になると眠っている間もに交感神経が働いてしまい、「興奮」「覚醒」といった不適切な状態を脳や体に与えてしまうのです。
睡眠中に交感神経が働くことで眠りは浅くなり、ちゃんと眠っているにも関わらず”睡眠不足”になりがちです。
睡眠不足になると、心身が緊張しやすくなり、動悸や不安感を引き起こす原因にもなります。
➡緊張やドキドキ、不安は『睡眠不足』によっても起こる│どうすれば解消できる?
こういったことも自律神経失調症の症状の一つなのです。
自律神経失調症による眠りの浅さは、もちろん日中のパフォーマンスに影響を与えます。
前日の疲労が残っていたり、頭の中の情報の整理ができていない状態ですので、脳は夜昼に関係なく「眠れ」「休息しろ」という司令を全身に伝えるのです。
こういった症状を「隠れ不眠症」といい、先進国の現代人に多い疾患の一つだといわれています。
生活習慣の見直しで根本から改善しよう
以上のように自律神経は複雑に体の機能の深い部分と直結しています。
「日中眠いからたくさん眠らなくてはならない」などと考える人がいますが、それは的外れな考えと言えます。
自律神経は食事や運動、睡眠、ストレスなどさまざまな要素で機能を低下させますから、日常生活を全体的に見直しながら調整しいていく必要があります。
とくに最近では「栄養面と自律神経」の関係が注目されています。
不足するいくつかの栄養成分が自律神経失調症を悪化させることも分かっているのです。
食事やサプリメントによって、精神安定やリラックスなどの作用を持つ栄養素を日常でしっかり補うようにしましょう。
【この記事のまとめ】
- 自律神経失調症からくる日中の眠気は、時差ボケのような症状をあらわす
- 自律神経失調症から日中の眠気は、生体リズムの狂いが原因
- 自律神経失調症からくる日中の眠気は、睡眠の浅さが関係している
- 自律神経失調症は、いくつかの栄養成分が不足することで起きることがある
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