自律神経失調症からくる【高血圧】~原因や具体的な症状について~

自律神経失調症になると、身体的な症状として「高血圧」が起きることがあります。

どちらかというと自律神経が人の心が関係していると考えられがちですが、症状が長く続くと肉体にまで影響が及んでしまうのです。

このページでは、自律神経失調症が原因で起きる高血圧の具体的な症状や原因などについてまとめました。

自律神経失調症から高血圧になるときの症状は?

「高血圧」は血管や心臓が原因で血管内の圧力が上がってしまう状態です。

あまりに長期間高血圧が続くと、弱くなった血管が破裂して致命的な結果を招くことになる怖い症状です。

高血圧は自律神経が原因でも、それ以外に原因があっても症状で見分けることは難しいでしょう。

病院で全身の検査をして内蔵に異常が発見されなければ、自律神経が原因である可能性があります。

実際に自分で感じられる症状には次のようなものがあります。

  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 肩こり
  • めまい
  • しびれ
  • 動悸
  • 呼吸の苦しさ
  • 胸の痛み

しかし、これらは高血圧以外の病気の症状でもありますから、自分が感じられる異変だけで高血圧と断定するのは難しいと言えます。

高血圧は、別名「サイレントキラー」とも呼ばれ、あまり際立った症状がないことが特徴ですので、発見が遅れやすい危険があるといえます。

自律神経失調症から高血圧になる原因は?

高血圧やさまざまな要因で引き起こされますが、自律神経失調症から招いてしまう場合には次の3つのケースがあります。

  1. 交感神経の高まりによるストレスホルモンの分泌
  2. 緊張・興奮状態による血管への圧迫
  3. ストレス過多による食生活の乱れ
  • 1)ストレスを感じて交感神経が高まると、「コルチゾール」や「アドレナリン」といった対ストレスホルモンが分泌されます。これらは血管を収縮させて血糖値を上昇させる作用がありますので、短期的にも血圧が上がりますが、血液内の糖質が血管壁を汚すことで徐々に慢性的な高血圧になっていきます。
  • 2)緊張や興奮が続くと筋肉が硬直します。すぐにリラックスできれば大丈夫ですが、長期的な緊張は筋肉に「凝り」をつくってしまい、血管を圧迫してしまうのです。凝りが取れない状態がつづくと、物理的に血管が押し付けられて血圧が高くなってしまいます。
  • 3)ストレスを受け続けると、どうしても食生活が乱れがちになってしまいます。飲酒や喫煙の量が増えたり、甘いものや味の濃いものなどを好んで過食してしまうのです。これらはすべて血管の健康には好ましいものではありません。血管壁を汚して血流が詰まると慢性的な高血圧を引き起こすことがあります。

 

高血圧には内蔵や血管そのものに原因がある「一時的要因」と、ホルモン分泌などによる「二次的要因」があります。
自律神経失調症はこの両方の原因を招いてしまうのが怖いところなのです。
高血圧は心臓疾患や動脈硬化、脳卒中や糖尿病などの直接的な原因になりますので、注意しなくてはなりません。

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【この記事のまとめ】

  • 高血圧は”サイレントキラー”と呼ばれ症状が自覚しづらい
  • 自律神経失調症はストレスホルモン、血管の圧迫、食生活の乱れを起こして高血圧を招く
  • 自律神経失調症は一時的要因と二次的要因の両方の原因で高血圧になりやすくなる


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