小さなことが気になる(神経質になる)原因や具体的な症状

神経質自律神経失調症になると、些細なことが気になったり神経質になることがあります。

これは自律神経のバランスが崩れ、長期間にわたり緊張状態が続くことで、自律神経の司令塔である、脳の視床下部に不具合が生じていることから起きる症状です。

こういった場合はどれだけ「気にしない・・」と頑張っても、脳は興奮状態にあるため、思うように気持ちをコントロールすることができなくなります。

不安や恐怖が原因となる「強迫性障害」との関連も考えられる自律神経失調症の症状の一つです。

【1.主な症状】

  1. 小さな音や他人の仕草、物の配置などが以上に気になってしょうがない。
  2. いつも同じような順序で物事が進まないと気がすまない。
  3. お札の向きを揃えるなど、いつもやっていることができていないと気になる。
  4. 小さなことで先に何か大きなことが起きる暗示なのではないかと不安になる。
  5. 他人の言動によって心が揺らぎやすくなる。
  6. 些細なことで焦りを感じたり、あがりやすくなる。

ごく小さなことにも意識が向いてしまい、優先的にしなければいけない作業に支障がでることもあり、一時に幾つものことを同時に考えてしまうので、精神的な負担が普通の人の何倍もかかるために疲労してしまいます。

【2.なぜ神経質になるのか?】

脳の中には神経伝達物質があり、興奮物質であるドーパミンやノルアドレナリン、鎮静物質であるギャバ、これらを統括するセロトニンなどがそれにあたります。

これらはお互いに干渉しあってバランスをとっていますが、自律神経失調症になるとこの正常な均衡が崩れてしまいます。

自律神経のバランスが崩れて受けるストレスが大きくなると、鎮静作用がある『ギャバ』の量が減少するとも言われています。

ギャバは、分かりやすく言うと、何か嫌なことが会った時などに「まあいいか・・」と思えたり、怒りが生じて興奮したりすることを抑制する働きをしていますので、これが減少すると怒りやすくなったり、小さなことを大きく受け止めてしまうようになるのです。

また、自律神経失調症になると神経伝達物質全体を調整するセロトニンの働きも阻害してしまい、必要以上の不安や恐怖を感じますので、心配事や気になることに対して過大に考えが及んでしまう結果になるのです。

※ギャバ配合、セロトニンを効果的に増やすサプリメントは⇒不安・憂鬱・緊張・ストレスに効くサプリメントを参考にしてください。

【3.脳の構造も関わっている】

脳脳には理性など物事の正しい判断をする「大脳新皮質」と喜怒哀楽や不安・恐怖などを感じる「大脳辺縁系」があり、どちらかが強く作動している時にはもう片方の働きは弱くなります。

神経質になっている時は大脳辺縁系が強く働いて正確な判断ができないために、仕事をしている時などは決して良い状態だとは言えません。

本人の精神的な負担や努力のわりには作業がはかどらなかったり、大切なことを忘れてしまったりもします。

【まとめ】

神経質になるのは考え方や心の状態だけではなく、自律神経のバランスも大きく影響してきます。

緊張状態が長く続いた後などは積極的にリラクゼーションに取り組み、緊張状態になった神経を休ませる必要があるのです。



サブコンテンツ