自律神経失調症を自分で治すには~おすすめの改善法5選~

症状が回復してきたら行いたい再発予防法3つ

自律神経失調症は、一度症状が良くなっても、同じシチュエーションや生活習慣に戻ることで再発する可能性があります。

自律神経失調症を根本から改善するために、毎日少しの時間メンタルケア効果の高いメソッドを取り入れ、再発を予防しておくことが大切です。

以下にご紹介する方法は、再発予防だけでなく健康的な心身を維持するためにも大いに役立つ方法ですので、ぜひ日常に取り入れてみてください。

①1日に15分の瞑想を取り入れる

現代に生きる私たちは、毎日必ずストレスを受けています。そしてストレスはこまめな解消を心がけないと、翌日・翌々日~と徐々に蓄積されていき、その人の許容量をオーバーすることで自律神経の状態が著しく悪化することになります。

毎日できるストレスケアとして効果の高い方法に「瞑想」があります。瞑想には高いリラックス効果が期待できますので、自律神経失調症の再発予防としても高い効果が期待できるでしょう。

自律神経失調症に瞑想が良い理由

自律神経失調症は、交感神経に切り替わった自律神経がそのまま固着して副交感神経に切り替わりにくくなることで起きる疾患です。

瞑想は、効果的に交感神経を鎮めて副交感神経を活発にしますので、自律神経失調症の予防や改善にはピッタリの方法だといえるでしょう。

多くの病気に自律神経は関係しますから、自律神経を安定させる瞑想は、医療の発達していなかった昔の生活になくてはならない健康法の一つであったことは間違いありません。

精神と神経にやすらぎを与え、心身ともに正常な状態へと導いてくれるのが「瞑想」の効力なのです。

簡単にできる瞑想のやり方とコツ

瞑想は、基本的にはそれほど難しく考えなくても実践することができます。

瞑想のやり方は、「目を瞑って何も考えない」ことが基本スタイルです。そして、さらに効果を高めるために「呼吸法」を同時に行います。

呼吸法といってもそれほど難しいものではなく、「5秒かけて息を吸う」「10秒かけて息を吐く」といったものです(息を吸った時間の倍、息を吐く)。

自律神経は本来、人の意思の力でコントロールできないものですが、唯一”呼吸”を制御することで可能になるといわれています。

また、瞑想の姿勢ですが、基本的には「楽な状態」で背筋を曲げなければ、座禅でも椅子に座っても行うことができます。

瞑想をやるときの注意点

瞑想をやるときには、いくつかの注意点もあります。

毎日の生活の中で、家族や近所からの騒音が気にならないような時間を選び、余計なストレスを受けない時間帯に行うようにします。

瞑想によって自律神経を鍛えるのに向いている時間は、

  • 早朝の夜明け前後
  • 夕方の日暮れ前後

と言われており、座禅による瞑想をする禅宗の寺では、この時間帯に「朝夕のお勤め」として行われるのが普通です。

これらの時間に瞑想することができない場合は、少しでも静かな場所を選び、室温なども快適な状態にしてから行うようにしましょう。

②朝と夜にヨガを取り入れる

瞑想に深く関係する健康法の一つが「ヨガ」です。

ヨガは、「瞑想+身体メソッド」という構成になっていて、ポーズ自体は難しそうなのですが、実は瞑想そのものを深めるための入門的な存在だという考えもあります。

瞑想だけでは足りない部分を、独特なポーズと併用することによって補うことができます。

自律神経失調症にヨガが良い理由

ヨガは瞑想・呼吸法と身体操作を組み合わせたメソッドです。

瞑想と呼吸法の効果は前項で書いた通りですが、ヨガ独特のポーズにも自律神経失調症を改善できる要素があります。

ヨガのポーズは、凝り固まった筋肉や血流の流れをほぐして柔らかくする、”ストレッチ”的な効果が高いのです。

交感神経の高まりは、筋肉や血管、内蔵の緊張と収縮によってももたらされますから、ヨガのポーズで体に柔軟性を取り戻すことで、自律神経にも連動して副交感神経優位な状態に持っていくことができると考えられます。

継続できる簡単なヨガを取り入れること大切

これは瞑想にも共通することですが、自律神経の健康のためにヨガをする場合「毎日継続」することが大切です。

かんたんなポーズであっても、1日に数分から数十分継続して続けるだけで、自律神経失調症の改善効果は期待できます。

ヨガをやるときの注意点

ヨガをやるときには「室温」が重要だとされています。

ヨガをやる室内の温度は、季節に関係なく28℃~30℃以上を保って行うと、より効果を得ることができます。

そして、瞑想と同様に、ヨガを行うときにも落ち着きやすい環境を整えることが大切です。

③アロマでリラックスタイムを作る

ヒーリングブームで一躍脚光を浴びることになった「アロマ」は、医学的な観点からも、精神・神経への鎮静効果が認められています。日常に取り入れることで副交感神経を活性化させることができますので、自律神経失調症の再発予防にも効果的です。

自律神経失調症にアロマが良い理由

ヒーリングブームによって有名になった「アロマテラピー」は、効果的にリラックス効果を生活環境に取り入れることができます。

とくに人の「嗅覚」は脳中枢と直結しているため、山や草原・海などにいかなくても、香りだけで自然を感じることができ、それによって自律神経も癒やされます。

アロマの香りは、私たちの感覚器官に本質的なリラックス状態を与えてくれるのです。

効果的なアロマ活用法

アロマオイルにはたくさんお種類があり、原料となる植物によってそれぞれ効果も少し違います。

そういった知識を一覧にした情報はたくさんあるのですが、最も大切なことは「自分が心地よく感じる香りかどうか?」ということです。

いくら鎮静効果の高いアロマオイルであっても、香りの好みが合わなければ、それは”ストレス”になることもあります。

効能だけで判断せず、自分の好みに合ったオイルを選ぶことが、初心者のあいだはとくに大切なことです。

アロマ活用時の注意点

アロマの香りは、ハンカチや枕などに直接染み込ませて使用する方法でも十分に効果を得られますし、最近では電気式の「アロマデュヒューザー」という器具も多く販売されています。

心と神経が深く休まりリラックス状態になったとき、そのまま不安なく眠りにつけるように、火を使わないこれらの方法を用いるようにしましょう。

 

上記にご紹介した予防法は、難しい専門知識がなくても実践できるものばかりです。

短期間で効果が得られるものではありませんが、毎日続けることで、本質的な自律神経失調症の改善に繋がるでしょう。

ぜひ試してみてください。



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