自律神経の乱れを改善する効果的な成分

自律神経のバランスが崩れる原因としてよく知られているのは、ストレスや生活習慣、食生活によるものです。

そしてもう一つ注目すべき要素に「成長ホルモンとの関係」があります。

成長ホルモンは、若年期の「成長に必要なホルモン」と思われる方も多いかと思いますが、実は大人になってからも生命活動に大きく関与するホルモンなのです。

自律神経失調症の症状を改善するためには、「ストレス対策」や「食生活の改善」、「運動」が大切ですが、この成長ホルモンの分泌を促してやることも症状改善の一つの方法と言えるでしょう。

【成長ホルモンの重要性】

成長ホルモンは体内で活躍する多くのホルモンの司令塔的な立場にあり、これが不足してしまうと多くの不調が現れはじめます。

全身の生体恒常性(ホメオスターシス)機能が低下すると免疫力や抗ストレスホルモン分泌のコントロールが効かずに過剰に放出してしまい、それが原因で長時間ストレスにさらされて自律神経のバランスが狂いはじめます。

自律神経失調症改善のための食生活や生活改善策の中には、この成長ホルモンの分泌異常を抑制する目的で推奨されているものもたくさんあります。

例えば「夜の22:00~翌日2:00までに眠るようにする」などは、この時間が成長ホルモンが分泌される時間であり、この時間に睡眠を摂ることで成長ホルモンの分泌を促進させることができるからです。

【成長ホルモンと栄養】

成長ホルモンは下垂体から分泌され、「たんぱく質」が主な原料となります。

食生活が乱れてたんぱく質や必須アミノ酸が不足すると、成長ホルモンの分泌量も不足してしまう原因になります。

【成長ホルモンの分泌を促進する成分】

このように自律神経失調症に大きく関わる成長ホルモンですが、食生活の改善やサプリメントの使用によりある程度改善でき、また疾患の原因が食生活の不備によるものならば完治させることも可能になります。

成長ホルモンの分泌促進効果のある成分は以下のようなものがあります。

アルギニン

成長ホルモンは体内の一酸化窒素から合成されて生成されます。
そして一酸化窒素の産生はアルギニンによって行われます。
しかも成長ホルモンの合成を阻害してしまうソマトスタチンという物質の働きを抑制する作用も併せ持っていますので、さらに効果は大きくなります。

シトルリン・オルチニン

シトルリンはスイカやきゅうりなどのウリ科の植物、オルチニンはしじみなどの貝類から摂取される成分です。
このふたつは摂取して体内に入ると前述のアルギニンになり、成長ホルモンの分泌を促進します。

ソマトメジン(IGF-1)

脳下垂体から分泌された成長ホルモンは肝臓でソマトメジン(IGF-1)という物質になり、さまざまな代謝機能をもつホルモンを産生します。
この多くのホルモンにより、全身の生体機能に直接はたらきかけ、それぞれが必要な働きを始めます。

このソマトメジンを直接摂取することで成長ホルモン不足を解消する方法があります。
ソマトメジンは食品ではなくサプリメントを利用して摂取しますが、胃で変異してしまうために舌下摂取や霧状に噴霧して口内粘膜から吸収させることが効果的とされています。

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【おわりに】

自律神経失調症患者や不眠症患者に女性の比率が高いのは、生理や閉経などでホルモンバランスが不安定なためであり、こういったことでも成長ホルモンの不足が自律神経失調症の原因の多くを占めていることがわかります。

また20歳をピークに分泌が減少し、60代ではピーク時の20%~30%ほどしか生成されないために、積極的に体外からの摂取が必要になります。



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